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今日は2017年2月24日(金)。初のプレミアム・フライデー。予報が間違ったらしく、穏やかな好天気である。ということで、昨日からBunkamuraで始まった「これぞ暁斎 ゴールドマン・コレクション」を見に行くことにした(参照)
北斎と並んで国際的に有名な暁斎の作品の多くは海外にある。川鍋暁斎美術館に保存されている暁斎の下絵3000枚のうち本絵の存在が分かっているのは1割に過ぎない。 今回は、暁斎作品のコレクターとして知られるイギリス在住の画商イスラエル・ゴールドマンが所蔵する作品を173点も見ることができた。このうちの半数は日本初公開とのことである。ゴールドマンの暁斎コレクションの総数は約800点というから、今回の173点もまだその一部だけである。 暁斎は風刺画を描いたという罪で投獄されたことや、大酒飲みという素行の悪さのため、日本の美術史からは忘れ去られていった。ところが、イギリス人ジョサイア・コンダーが暁斎に弟子入りし、パリのエミール・ギメが暁斎宅を訪れるなど西洋人には人気が高く、暁斎の作品はヨーロッパに流出していった。ゴールドマンの手元にこれだけ多くの暁斎作品があるのもそのためなのであろう。 ![]() ![]() 序章 出会い:ゴールドマン・コレクションの始まり ・《象とたぬき》 明治3年以前 紙本淡彩 もともとは50点ほどの画を収めた画帖の一枚だった。大きな象に対し、小さなたぬきが可愛らしい。ゴールドマンはこの画をいったん顧客に売ったもののどうしても忘れられず買い戻したという。 ![]() ![]() ![]() ・《枯木に鴉》 明治4-12年 紙本墨画 これは第2回内国勧業博覧会に出品し、「妙技二等賞牌」を受賞した《枯木寒鴉図》(榮太樓蔵、再見)に似ている。 ・《枯木に夜鴉》 明治4-22年 藍紙・金砂子 第2回内国勧業博覧会への出品作(再見)と鴉の市井や枝ぶりが似ているが、こちらは藍紙と金砂子で薄闇を表現した珍しい作品である。 ・《烏瓜に二羽の鴉》 明治4-22年 絹本着彩 鴉の黒に対して熟した烏瓜の朱色が映える。数ある暁斎の鴉図のなかでも正確で力強い筆遣いが際立つ作品。 ![]() ・《雨中の蓮池に降り立つ白鷺》 明治4-12年 雨の描写が巧み。全4幅中、右2幅に「万国飛」の朱印。 ・《枇杷猿、瀧白猿》 明治21年 枇杷を差し出す猿と、蔦にぶら下がる白猿の対幅。狩野派絵師としての画力と写生による研究成果が光る作品。 ![]() ・《蛙の放下師》 明治4-22年 紙本淡彩 長竿の曲芸を描く。演者は蛙で、竿も太鼓も三味線も蓮でできている。(部分↓) ![]() ・《動物の曲芸》 明治4-22年 紙本着彩 猫、鼠、蝙蝠、もぐらなどが綱渡りや梯子乗りといった曲芸を披露する。本来ならあり得ない姿勢の動物をごく自然に描き上げている。 ![]() ![]() 第3章 幕末明治:転換期のざわめきとにぎわい ・《船上の西洋人》 明治4-44年 紙本着彩 煙突のある蒸気船上に2人の西洋人を描く。暁斎は彼らを親しみのこもったユーモラスな表情で表している。 ・《町の蛙たち》 明治4-22年 紙本淡彩 蓮の電柱の下、蓮の葉でできた人力車が走る。車夫の力強さや、ふんぞり返って煙草を吹かしている乗客の描写が見事。 ・《猫と鯰》 明治4-22年 紙本着彩 芸者の三味線の皮が猫の皮製だから、芸者を「猫」と呼び、髭の官員(役人)を髯の見立てで「鯰」と呼んだ。鯰に猫が戯れる図は、明治ポンチ絵にしばしば見られる。 ・《放屁合戦》 明治3年以前 豆版錦絵4枚 ユーモラス。 ・《蒙古賊船退治之図》 文久3年 大判錦絵三枚続 爆発する蒙古船。海上には船から投げ出された多数の蒙古兵。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ・《〈家保千家の戯〉天王祭/ろくろ首》 元治元年 大判錦絵 南瓜の擬人画。 (↓)は「天王祭」。南瓜たちが、神輿をかついで大騒ぎしている。頭は南瓜の実で、体は南瓜の葉でできている。神輿も南瓜、人形売りの煙管も、売り物の人形も、人形を刺す藁づつも、みんな南瓜。《家保千家の戯》という題名の囲みも南瓜の蔓。南瓜たちは、手に「天王」と書かれた扇を持っている。六月中旬に行われる、江戸の「牛頭天王祭」の様子である。 ![]() ![]() 第4章 戯れる:福と笑いをもたらす守り神 ・《鐘馗と鬼》 明治15年 暁斎はさまざまな鍾馗の戯画を描いたが、本作では正統的画法による鍾馗が、本来の役割を全うし鬼を退治している。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・《弁財天の画を見る六福神》 明治4-22年 紙本着彩 大黒天を見ているのは、七福神の紅一点弁財天の掛軸。一方の毘沙門天は後ろで興味なさそうにしている。 ・《蓬莱七福神図》 明治12年 紙本淡彩 蓬莱山中に七福神を探すことができる。 ・《鷹に追われる風神》 明治19年 紙本淡彩 さあ大変! 【笑う:人間と性 春画展示を含む】 18禁の部屋 ・《達磨の股くぐり》 明治4-22年 絹本着彩: 「韓信の股くぐり」に想を得ている。 ・《十二ヶ月春画絵巻》 明治4-22年 紙本着彩 鯉のぼりの中で男女が愛し合っている。外では鍾馗がきまりが悪そうに腕を組んでおり、見る者の笑いを誘う。春画というよりユーモラスな戯画に近い。 第5章 百鬼繚乱:異界への誘い ・《地獄大夫と一休》 明治4-22年 絹本着彩・金泥 これは歌川派が得意とする主題だが、暁斎は狩野派仕込みの迷いのない線で表している。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・《三味線を弾く洋風の骸骨と踊る妖怪》明治4-22年 紙本淡彩 ・《百鬼夜行図屏風》 明治4-22年 紙本着彩・金砂子 室町時代の《百鬼夜行絵巻》以来の伝統を踏まえ、そこにスピード感をくわえて独自の異形の世界を作り出している。右隻(↓):夜間は、妖怪たちの天下。 ![]() ![]() ![]() ・《半身達磨》 明治18年 紙本淡彩 ゴールドマンが購入した最初の暁斎作品。ジョサイア・コンダーが所有していた作品の一つ。大胆かつ丹念に描かれた威厳に満ちた達磨図。 ![]() ・《霊昭女》 明治17年 絹本着彩・金泥 美人画。 ・《祈る女と鴉》 明治4ー22年 絹本着彩 大鴉と女の対照が妙。 ・《蝦蟇仙人》 明治4-22年 木版着彩・金泥 仙人は大蝦蟇の上に坐り、頭に小蝦蟇を乗せている。 ・《幾世かがみ》 明治2年 摺物画帖 【川鍋暁斎の傑作⒑選】⇒こちら 【今までに見た川鍋暁斎の展覧会】 ・2000年6月 河鍋暁斎と娘・暁翠の二人展 @東武美術館(ホームページ) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by cardiacsurgery
| 2017-02-24 22:58
| 浮世絵
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