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長谷川等伯一門の涅槃図についてはブログにまとめたが、ここでは等伯の養家の祖父・無文が描いた《涅槃図》室町時代 七尾市・長壽寺所蔵・石川県七尾美術館保管(↓)、等伯が描いた《佛涅槃図》京都市・本法寺蔵(↓↓)、ならびに長谷川派の等誉が描いた《涅槃図》1629年 七尾市・本延寺所蔵・石川県七尾美術館保管(↓↓↓)を読み解いてみたい。参考
![]() ![]() ![]() ![]() 等伯の《佛涅槃図》には、阿那律尊者に先導されるた摩耶夫人が描かれていない。これは堂宇の中で、画面の下で祈願する信徒たちには光が届かず、画面の上半分がほとんど見えないことが考慮されているためだろう。ちなみに、私自身が本法寺《佛涅槃図》の特別公開を現地で見た際には、画面上部も2階ベランダから見ることができた(参照)。 ・薬袋:釈迦の枕元の木に描かれている袋が、摩耶夫人がお釈迦さまのために投じた薬の入った袋。「投薬」という言葉はこの故事が元になった。この薬は摩耶夫人の願いもむなしく、釈迦に届く前に木に引っかかってしまった。 ![]() ・沙羅双樹(さらそうじゅ):釈迦の周りを囲んでいるのは沙羅双樹の木で、日本においては「夏椿」とされている。向かって右側の4本は白く枯れているが、これは釈迦の入滅を人間や動物だけでなく、植物も悲しんだことを示している。一方、左側の4本は青々と葉を広げ花を咲かせているが、これは釈迦が入滅してもその教えは枯れることなく連綿と受け継がれていくことを示している。【註】無文と等誉の《涅槃図》や等伯の《佛涅槃図》の沙羅双樹にはこのような左右差は見られない。 ・釈迦に触れる老女:多くの人々の中で唯一釈迦の体に触れている人物がいる。釈迦に乳粥を施したスジャータ、または、釈迦の教えを聞こうと訪れたが時すでに遅く、悲しみに暮れる老女など、諸説存在している。鎌倉時代の構図の中には、釈迦と阿難尊者、そしてこの人物だけが描かれている涅槃図もあり、重要なメッセージが込められた人物である。【註】無文・等伯・等誉の《涅槃図》では「老女」を確定できない。 ・阿難尊者(あなんそんじゃ):釈迦の側で悲しみのあまり卒倒している人物が十大弟子の一人、阿難尊者。長く釈迦の身近でその世話をした方で、最も多く教えを聞いた人物であることから「多聞第一」の異名をもつ。容姿端麗な人として模写されることが多く、涅槃図においていかに阿難尊者を美男子に描くかが、絵師の腕の見せどころ。【註】無文と等誉の《涅槃図》では「阿難尊者」を確定できないが、等伯の《佛涅槃図》では卒倒しているハンサムな「阿難尊者」を同定することができる(↓)。 ![]() ![]() ・猫を探そう:涅槃図には、人間の他にも多くの動物や虫たちが描かれているが、その中に猫はいないはずである。これは、ねずみがお釈迦さまの使いとされていることに由来する。しかし、絵師が自分の飼い猫をそっと入れたり、依頼主が猫を入れてくれとお願いしたなどの理由によって、猫が描かれている涅槃図もある。無文(↓)と等誉(↓↓)の《涅槃図》に描き込まれた「猫」。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by cardiacsurgery
| 2017-02-08 20:48
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