記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
この展覧会「江戸の絶景~雪月花」は前期・後期に分かれているが、好天気の昨日、前期の初日に出かけてきた。
![]() 以下、展示順に作品名を挙げていく。 肉筆画 @畳敷の部屋 ・鳥居清長《真崎の月見図》1781‐1801年頃:墨田川上流西岸、真崎稲荷の傍にある茶屋での月見の景。雲一つない東の空に輝く秋の満月、床几に腰掛ける振袖の若い娘、体を横たえながら煙草を吸う年配の女性。朱塗りの盃を運んでくる茶屋娘が描かれており、周囲は大分暗くなっている。 ![]() ・歌川広重《日光三滝》三福対 1849‐51年頃:再見。 「天童広重」すなわち出羽国・天童(現在の山形県天童市)の織田藩から広重が注文を受けて制作した肉筆画である。財政難に陥っていた織田藩では、領内の御用金高額券納者に広重の肉筆画を下賜したのである。 ![]() #日光山裏見ノ滝(左):滝の裏に桟道があり、杖を持ち笠を被った旅人が二人描かれている。 ・歌川広重《東都隅田堤・京嵐山大堰川》再見。双福ともに「天童広重」である。 ![]() ・歌川広重《木曽路之山川》《武陽金沢八勝夜景》《阿波鳴門之風景》:「雪・月・花」をテーマにした三部作で、いずれも三枚続の横長の画面を生かした風景画である。 ![]() ![]() ![]() ・歌川広重《名所江戸百景 深川洲崎十万坪》:この絵は、雪に覆われた荒寥とした須崎の風景。空には獲物を狙って急降下寸前の大鷲が大きく描かれている。地平線の上には雪を頂く筑波山が聳えている。 ![]() ・歌川広重《江戸名所四季の墨田川雪中の図》:空からは細かな雪が舞い下りてきている。三枚続き中央の頭巾を被った女性は、別の女性に傘をさしかけられている。この二人の女性は裾をつまみ、雪駄を履いている。雪道への備えである。右の舟から下りてくる女性は、屋形船の中では必要のなかった傘を広げようとしている。 ![]() ![]() ・歌川国芳《百人一首之内 大江千里》:「月見ればちぢにものこそかなしけれ わが身ひとつの秋にはあらねど」という小倉百人一首の中の大江千里の歌に発想を得た作品。提燈を持った駕籠かきが、足を止めて暈をかぶった満月を見上げている。駕籠には誰も乗っておらず、仲間が一人で担いでいるところを見ると、一仕事を終えて家路を急ぐところなのであろう。 ![]() ![]() ![]() 「花」のお気に入り作品 ・歌川広重《東都名所 御殿山花見 品川全図》:御殿山は桜が満開。そこから品川の海が見渡される。 ![]() ・歌川広重《江戸近郊名所 萩寺》:上品な色彩の摺物である。 「山と水」のお気に入り作品 ・歌川広重《六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波》:北斎の《神奈川沖浪裏》を想起させる迫力のある大浪。その向こうに淡路島が描かれ、空には千鳥が舞っている。渦巻く潮の流れに沿って、濃い藍のぼかしが重ねられ、渦の大きさ、速さ、水底の深さが見事に表現されている。 ![]() ・葛飾北斎《百人一首宇波か恵とき 山辺赤人》:「田子の浦にうち出で見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」という風景をイメージしやすい視覚的表現の和歌である。遠景には田子の浦を通してみる富士山の姿、近景には海岸沿いの険しい崖道を行く旅人たちの姿と岸に打ち寄せる波を描いている。 ![]() ・歌川広重《相州江之嶋弁財天開帳詣本宮岩屋の図》 ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-02-04 09:52
| 浮世絵
|
ファン申請 |
||