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「岩佐又兵衛と源氏絵ー古典への挑戦」を見るために出光美術館に行ってきました。
行く前に岩佐又兵衛について勉強したことがこちらにまとめてあります。 今回の展覧会もチラシは(↓) 第1章 〈古典〉をきわめるーやまと絵の本流による源氏絵:「岩佐派」に先立つ「土佐派」の絵である。 ・伝土佐光信《源氏物語画帖》出光美術館:16世紀の土佐派の作品で、「源氏物語」から36場面を抽出して色紙に描いている。 ・土佐光吉《源氏物語画帖》京都国立博物館:17世紀前期のやまと絵の第一人者だった土佐光吉の傑作で、詞書と絵のそれぞれをあらわした色紙が54枚ずつつたえられている。この画帖は晩年「土佐光吉末流」を謳う岩佐又兵衛に影響を与えていた可能性が高い。 第2章 ひとつの情景に創意をこらす:又兵衛は工房の弟子を動員して物語全体を俯瞰する源氏絵を多数制作したが、又兵衛の署名・印章を有する源氏絵では一枚の画面にひとつの情景だけが描かれてており、又兵衛自身の影響が強い。 ・岩佐又兵衛《源氏物語 野々宮図》出光美術館:金谷屏風の一図で、「源氏物語 賢木巻」の一場面を水墨主体にし一部に朱を賦彩した131X55cmの大画面である。 ・岩佐又兵衛《和漢故事説話図 須磨》福井県立美術館 勝以の印章:わびしい須磨暮らしを続ける源氏が浜で禊を行ったところ、にわかに雷鳴がとどろき、激しい嵐に見舞われた。やっと家に帰った源氏は、なおも続く外の暴風雨を眺めつつ、静かに誦経している。 ・岩佐又兵衛《和漢故事説話図 浮舟》福井県立美術館 勝以の印章 再見 右隻は、蜘蛛が柳の葉に乗って水面を渡る様子を目にした貨狄が舟を発明したという中国の故事である。貨狄が眺めているのは水上には葉に乗る小さい蜘蛛。貨狄の背後には異形の大鳥(鷁)と龍の頭部(小さな蜘蛛との対比が面白い)が迫り、大工たちが造船作業に取り組んでいる。これは貨狄が造った舟が「竜頭鷁首の舟」だったということと一致している。ちなみに、鷁(げき)とは 中国での想像上の水鳥である。白い大形の鳥で、風によく耐えて大空を飛ぶといわれ、船首にその形を置いて飾りとした。 第3章 さまざまな〈古典〉を描くー又兵衛の多彩な画業:又兵衛とその工房の絵画は、源氏絵・歌仙絵などの「やまと絵」が多いが、和漢の多様な主題の作品も残っており、レパートリー広い。 ・岩佐又兵衛《四季耕作図屏風》出光美術館 ・岩佐又兵衛《瀟湘八景図巻》出光美術館 ・伝岩佐又兵衛《三十六歌仙・和漢故事説話図屏風》出光美術館 ・岩佐又兵衛《職人尽図巻》出光美術館 ・岩佐又兵衛《在原業平図》出光美術館 再見 第4章 単一場面から複数画面へー又兵衛の〈型〉とその組み合わせ:又兵衛独特の源氏絵の図様は次第に工房内に蓄積され、複数の場面を含む屏風絵に使われていった。 ・伝岩佐又兵衛《源氏物語図屏風》大和文華館:上段に右から若紫・蓬生・澪標、下段に明石・絵合・若葉上の合計6場面が描かれている。 ・伝土佐光吉《源氏物語図屏風》出光美術館:「五十四帖屏風」の最も古い例。(↓)は右隻。会場にはこの屏風に描かれた全五十四帖の各場面を抜き出した「源氏物語のあらすじ」コーナーが設けられており、大勢の観客がその説明文を読んでおられた。 (↓)は右隻第二扇の花宴の場面。桜花が咲き誇る弘徽殿の細殿で源氏が朧月を抱擁する煽情的描写で、又兵衛の《金谷屏風 花宴図》を参照しているようだ。 ・菱川師宣《源氏物語 帚木図》師宣印:帚木巻「雨夜の品定め」の場面。片膝を立て頬杖をついているのが源氏で、その左から時計回りに頭中将・左馬頭・藤式部丞であると思われる。この画の細部には土佐派の影響が認められる。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-01-12 15:16
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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