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出光美術館で開館50周年記念展「岩佐又兵衛と源氏絵」を見てきた。
辻惟雄氏が提唱した「奇想の画家」は、狩野山雪・伊藤若冲・曽我蕭白・長澤芦雪・歌川国芳と岩佐又兵衛であるが、岩佐又兵衛は2016年7月22日~8月28日に、福井県立美術館で開かれた「福井移住400年記念 岩佐又兵衛展」(主な出展作はこちら)ではじめてメジャーになった。 ということで、まずはWikipediaと自分のブログで岩佐又兵衛について復習することから始め、出光美術館の開館50周年記念展「岩佐又兵衛と源氏絵」については別報とすることとした。 岩佐又兵衛 は、天正6年(1578年)、摂津国河辺郡伊丹(現在の兵庫県伊丹市伊丹)の有岡城主、荒木村重の子として生まれた。 誕生の翌年、村重は織田信長の家臣であったが、信長に反逆を企て、失敗する(有岡城の戦い)。落城に際して荒木一族はそのほとんどが斬殺されるが、数え年2歳の又兵衛は乳母に救い出され、石山本願寺に保護された。 成人した又兵衛は母方の岩佐姓を名乗り、信長の息子織田信雄に近習小姓役として仕えたという。文芸や画業などの諸芸をもって主君に仕える御伽衆のような存在だったと考えられる。信雄が改易後、浪人となった又兵衛は勝以を名乗り、京都で絵師として活動を始めたようである。 大坂の陣の直後の40歳のころ、福井藩主松平忠直に招かれて、あるいは後に岩佐家の菩提寺になる興宗寺第十世心願との出会いがきっかけで、北の庄(現福井市)に移住した。忠直配流後、松平忠昌の代になっても同地に留まり、20余年をこの地で過ごした。 寛永14年(1637年)2代将軍徳川秀忠の招き、あるいは大奥で地位のあった同族の荒木局の斡旋で、3代将軍徳川家光の娘千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際の婚礼調度制作を命じられ、江戸に移住した。20年余り江戸で活躍した後、慶安3年、波乱に満ちた生涯を終えた。 岩佐又兵衛 は、俵屋宗達と並ぶ江戸初期を代表する大和絵絵師だが、牧谿や梁楷風の水墨画や、狩野派、海北派、土佐派など流派の絵を吸収して独自の様式を作り上げた。 人物表現に又兵衛の特色が現れ、たくましい肉体を持ち、バランスを失するほど極端な動きを強調している。相貌は豊かな頬と長い顎を持ち「豊頬長頤」と形容される。これは中世の大和絵で高貴な身分の人物を表す表現であるが、又兵衛はこれを誇張し、自分独自のスタイルとしている。古典的な題材が多いが、劇的なタッチとエネルギッシュな表現が特色の作品は浮世絵の源流といわれている。 京都在住時代の代表作 「洛中洛外図屏風(舟木本)」(国宝)六曲一双 紙本金地着色 東京国立博物館 1614-15年:元は滋賀の舟木家に伝来したため舟木本と呼ばれる。 拝見@東京国立博物館(2007.12) ![]() 福井在住時代の代表作 「豊国祭礼図屏風」(重要文化財) 徳川美術館 豊臣秀吉の七回忌に当たる、慶長9年(1604年)8月12日から18日にかけて盛大に行われた臨時大祭の光景を描いた作品。この屏風の発注者は、装飾の特徴や伝来経緯から松平忠直だと想定される。 ![]() •「虎図」 墨画 東京国立博物館 •「源氏物語・花の宴(朧月夜)図」 着色 所在不明 •「源氏物語・野々宮図」(重要美術品) 淡彩 出光美術館 •「龐居士図」(重要美術品) 着色 福井県立美術館 •「老子出関図」 淡彩 東京国立博物館 •「伊勢物語・烏の子図」(重要美術品) 着色 東京国立博物館 •「伊勢物語・梓弓図」(重要文化財) 着色 文化庁 •「弄玉仙図」(重要文化財) 着色 摘水軒記念文化振興財団寺島文化会館蔵 •「羅浮仙図」(重要美術品) 着色 個人蔵 •「唐人抓耳図」 着色 所在不明 •「官女観菊図」(重要文化財) 淡彩 山種美術館 拝見@山種美術館(2007.6) ![]() •「貴人の雪見」 所在不明 •「王昭君」 サンフランシスコ・アジア美術館(ブランデージコレクション) •「寂光院」(重要文化財) MOA美術館 •「伊勢物語・花の宴」 所在不明 •「伊勢物語・梓弓」 所在不明 •「伊勢物語・五十三段」 出光美術館 •「僧をたずねる武人」 所在不明 •「職人尽・傘張りと虚無僧」(重要美術品) 根津美術館 古浄瑠璃絵巻群 •「山中常盤物語絵巻」(重要文化財)MOA美術館 12巻 拝見@MOA美術館(2012.4) ![]() ![]() ![]() ![]() その他の京都在住時代の作品 •「雲龍図」 墨画 東京国立博物館 •「三十六歌仙絵」 紙本著色 36面 福岡市美術館 •「人麿・貫之像」(重要文化財) MOA美術館 •「和漢故事説話図」 福井県立美術館 •「武者絵」 (重要美術品) 紙本着色 ニューオータニ美術館 •「花見遊楽図屏風」 四曲一隻 個人蔵 江戸在住時代の代表作 •「三十六歌仙図額」(重要文化財) 仙波東照宮 •「三十六歌仙図額」 宮若市・若宮八幡宮所蔵 福岡市美術館寄託 紙本著色 36面 宮若市指定文化財 •「四季耕作図屏風」(重要美術品) 六曲一双 紙本墨画淡彩 出光美術館 •「伝岩佐又兵衛自画像」(重要文化財) MOA美術館 今までに私が実見してブログに感想を書いた上述以外の岩佐又兵衛の作品は以下の通りである。 ・岩佐勝以《月見西行図》 @戸方庵井上コレクション名品展: 板橋区立美術館 2006.12 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2008.11 ![]() ![]() ![]() ・岩佐又兵衛《羅浮仙図》 @東京国立博物館 2011.1 ![]() ![]() ![]() ![]()
by cardiacsurgery
| 2017-01-11 11:13
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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