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「月ー夜を彩る清けき光 @松濤美術館 記念講演会」のブログ記事はこちら。
今回は、上記の記事・画像を利用しつつ、後期(文化の日:2016年11月3日)の展示室の様子を書くこととする。 【1】名所の月 1-1《瀟湘八景と近江八景》 ・久住守景《瀟湘八景図》穎川美術館:横100cmの大画面の右側近景に「山市晴嵐」「漁村夕照」「洞庭秋月》、中央に「煙寺晩鐘」を、左側に「平沙落雁」「遠浦帰帆」「瀟湘夜雨」を巧みに配している。再見 ![]() ・歌川広重《近江八景之内 石山秋月》和泉市久保惣記念美術館 ![]() ・歌川広重《名所江戸百景 京橋竹がし、猿わか町よるの景》和泉市久保惣記念美術館 ![]() ![]() 2-1《詩歌》 ・狩野寛信《紫式部吉野竜田川図》佐野美術館:中幅は紫式部が石山寺に参籠した際に、八月十五日の月が琵琶湖に映えるのを見て「源氏物語」の構想を得たところ、左幅は紅葉の名所「竜田川」、右幅は桜の名所「吉野川」の景。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・《竹取物語図屏風》慶応義塾図書館(右隻↓は前期、後期は左隻):奈良絵本を屏風に仕立てたもの。 ![]() ・土佐光吉《源氏物語図屏風「賢木」》サントリー美術館:右隻の黒木の鳥居・小柴垣が野々宮を象徴し、左隻の右上に野々宮を照らす雲間の月、左下に源氏、右側に御簾越しに御息所が描かれている。 ・《源氏物語箪笥》慶応義塾図書館:婚礼調度本の《源氏物語》の冊子を納めるための小箪笥。外側は黒漆地に蒔絵で秋草、蓋裏は梨地に蒔絵で《源氏物語》を作るために石山寺に参籠した紫式部。 ![]() ・海北友雪《徒然草絵巻》サントリー美術館(前期は巻3、後期は巻⒛):《巻3》には兼好の知人の女性が兼好と別れた後も月を眺めている姿を兼好が覗き見をしている姿、《巻⒛》には兼好を含む4人の男が雲間に浮かぶ月を眺めているところが描かれている。 ・豊原国周《那智滝祈誓文覚》徳川美術館:後の文覚上人・遠藤盛遠(九代目団十郎)が同僚・渡辺渡の妻である絶世の美女・袈裟御前に横恋慕した。夫を亡きものにした後ならという袈裟御前の言葉に、寝屋に忍び込んでそこにいた人物の首をあげ、外に出て月の光にかざしたら、それは夫の身代わりとなった袈裟御前の首だった。 ![]() ・《月天》稱名寺↓(奈良国立博物館の《月天》は前期):稱名寺に伝来した十二天像の一幅。両手で月を捧げ持ち、その中に兎が現れる詫間勝賀によって12世紀に描かれた東寺本の系統に属するものである。この月と兎の組合せは次の伝承に基づいている。 狐・猿・兎が一匹づつ住む山中に辿り着いた旅の老人に、狐と猿は食べ物を与えたが、兎は食べ物を持ってくることができなかったので、自ら火中に飛び込んで自分の肉を老人に差し出した。帝釈天は此れを憐れみ、供養として兎の骨を月に昇らせ、そこで命を与えた。だから月の中に兎がいるのである。 ![]() 【月と組む】 4-2《美人と月》 ・勝川春章《雪月花図》摘水軒記念文化振興財団(参照:MOA美術館):雪を清少納言、月を紫式部、花を小野小町に見立てて描いた三幅対。 ・司馬江漢《月下柴門美人図》 vs 《柴門新月図》藤田美術館 :月が描かれている《柴門新月図》藤田美術館の影響を受けて描かれた司馬江漢の《月下柴門美人図》には月が描かれていないが、女性の着物は月光を受け、衣紋線の間の影は月の存在を暗示している。ちなみに、「柴門」とは「侘び住い」のこと。 ![]() ・窪俊満《萩の玉川二美人図》 摘水軒記念文化振興財団:わが国には玉川の名を持つ川が六つあり、近江の野路の玉川は萩の名所として知られている。本作では、月の夜に二人の女性が川辺に佇み、一人が萩の花を摘んでいる。 再見 ![]() ・中村竹洞《清光淡月兎図》穎川美術館:波の渦巻く岩頭で、桂花越しに満月を眺める白兎。 ・源長常《月兎漕舟図》個人蔵:三日月を舟に見立て、赤い上着を着た兎が細長い櫂を漕ぐ。 ・白峨《月に葦雁》個人蔵:珍しい「焼絵」。 ・歌川広重《月に時鳥》和泉市久保惣記念美術館(《月と雁》↓は前期、《月下波に千鳥》は11/11~20) ![]() ・鈴木其一《草花図》摘水軒記念文化振興財団:二枚対の草花図。薄・萩・紅葉といった秋草とともに中秋の名月が描かれている。 ・呉春・王潾《月竹図》京都国博物館:王潾が竹、呉春が外隈の月を描く。 ・松村景文《月に桜花図》京都国立博物館:空には外隈の満月、斜めに咲き初めた桜の枝を描く。 ・岳翁蔵丘《山水図》佐野美術館 重要美術品:近景に小橋を渡る高士と従者、遠景の山の上に月が描かれている。岳翁蔵丘は画僧で、周文の弟子。 ![]() ・富岡鉄斎《読書立志図》鉄斎美術館:学問の大切さを説いた賛文に合わせ、画面の円窓の中には机や書物が描かれている。空の月はいびつで黒雲に囲まれているが、これは賛文内の「不動腹空虚:学問を修めず愚者に止まる人」と符号するのだろう。 ・富岡鉄斎《寿老人観月図》鉄斎美術館:黒雲のかかる月を見上げる寿老人が描かれている。賛文の「対萬古之名月 弄千秋之浦風」は、いたずらに年齢を重ねる寿老人に対する皮肉なのだろうか。 ・富岡鉄斎《砧打図》鉄斎美術館:上空の月は黒雲で覆われそうになっているが、月夜に砧を打つ女性はこれに気付いていない。一方、月に向かって上昇する雁はこの黒雲に気付いている。 【5】月の画師ー芳年 ・月岡芳年《月百姿百点揃 貼込帖: 玉兎・孫悟空》徳川美術館:西遊記に登場する「玉兎の精」は、天竺国の王女に変化して、唐三蔵を婿にしようと企てたが、実は月で仙薬を搗く玉兎で、孫悟空に捕えられて月に送り返された。 ![]() 6-1《武具》 ・船田一琴《波に日月図鉄鍔》徳川美術館:鉄製の竪丸形の唾、大小の二枚組で、(大表)に波濤の上空の満月、(大裏)に波間に沈む三日月、(小表)は(大裏)と同一だが、(小裏)は(大表)の意匠を反転させている。 ・船田一琴銘《月に時鳥図小柄》佐野美術館:朧銀磨地に方切彫、高彫据文を施した小柄。半月のもとを時鳥が飛ぶ。 ・永武享斉銘《月下雁図鐸》佐野美術館:鉄地の木瓜形で、高肉色絵を施している。雲間から覗く月、水辺で戯れる二羽の雁。 ・西垣永久《田毎の月図鐸》永青文庫 重要美術品 再見 各田圃に見事に新月が映っている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・《日月文軍配》個人蔵:軍配団扇の表裏にそれぞれ三日月と太陽が金箔押しされている。 6-2《工芸品》 ・《萩薄蒔絵硯箱》京都国立博物館:蓋表に下弦の月、土柀に萩・薄を表している。源氏物語・桐壷の段にある和歌「宮城野の露吹き結ぶ風のねに、小萩がもとをおもひこそやれ」を意匠化したものとされる。予期される人物は描かれず「留守模様」となっている。 ![]() ・《花宴蒔絵硯箱》徳川美術館:源氏物語蒔絵箔箱付属品。蓋表は、殿舎・桜・雲・月などの意匠であり、源氏物語(花宴)を表しているが、人物は描かれず「留守模様」となっている。 ![]() ・《染付吹墨月兎文皿》戸栗美術館:初期伊万里。兎と月の文様を吹墨で表している。 ・《染付山水文皿》戸栗美術館:初期伊万里。見込上部に三日月、近景に岩や樹木を描いた山水文の中皿。 ・《色絵草花文角瓶》戸栗美術館:柿右衛門様式伊万里。菊た藤袴といった秋草の上方に、雲間に隠れた月が配されている。 【7】時のあゆみと月 ・土佐光芳《十二ヶ月景物図巻》サントリー美術館:各月の歌をその歌意を表した彩色画一図を一組とした月次歌絵である。(↓)は、五月で「月に時鳥」である。 再見 ![]() ![]() ![]()
by cardiacsurgery
| 2016-11-05 16:27
| 国内アート
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