フェルメール《手紙を書く女と召使》＠アナザー・ストーリーズ

2016年8月24日に、NHKで放映されたこの番組は、面白いサスペンス・ストーリーだったので、このブログにそのメモを残しておく。
フェルメールの《手紙を書く女と召使》（↑）は、1986年ダブリンの犯罪者で「将軍」と呼ばれたマーチン・カーヒル（↓）によって、アイルランドの豪邸 (Russborough House) から盗まれた。この盗難事件の詳細は、こちらを参照されたい。

カーヒルはそれまでに盗んだ多くの絵画とあわせて、総額20000万ポンドの返還金を要求した。しかしながらこの代金が支払われることはなく、カーヒル自身も国際的な盗難美術品を処分できるだけの伝手も知識も持っていなかった。

《手紙を書く婦人と召使》は1993年8月に、「ミスターリスク」の異名を持つスコットランド・ヤードに所属のチャーリー・ヒル捜査官（↓）のおとり捜査によってアントワープで発見された。ちなみに、チャーリー・ヒルはムンクの《叫び》の回収にも成功している。この《手紙を書く婦人と召使》は現在アイルランド国立美術館に所蔵されており、2008年には初来日した。この際のブログ記事はこちら。

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