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猛暑の中を大手町に行ってきた。お堀の鯉もあまりの暑さのためか木蔭で休んでいる。軟弱な「とら」は行きは家内に車で送ってもらい、帰りだけを地下鉄とした。
大変勉強になる展覧会で思わず図録を買ってしまった。金1600円也。 《絵師草紙》1巻 鎌倉時代(14世紀) 貧乏な絵師に領地が与えられるという宣旨が届いた。 《住吉物語絵巻》2巻 室町時代(16世紀): 継子いじめの物語。中納言で左衛門督の公家には、先妻の「姫宮」との間に生まれた「姫君」がいた。公卿と後妻の諸太夫の娘の間には「中の君」と「三の君」が生まれ、「姫君」は継母に育てられた。 「四位少将」が美貌の「姫君」に求婚したが、継母が何度も邪魔された。姫君が住吉に住む故母宮の乳母を頼って屋敷を逃れたところ、少将が夢で姫君の居所を知って、姫君を迎えに行き、二人は末永く結ばれた。 詞が画中に書かれている絵巻は室町期に特徴的。 (第1巻)世継ぎに恵まれなかった京の公家・二条兼家の御台は、参詣した鞍馬寺で、毘沙門天より夢告を受け、10ヶ月後に男児・有若を産んだ。 (第4巻)小栗は、商人・後藤左衛門の勧める武蔵相模両国の郡代・横山の一人娘・照手に恋文を書いて左衛門に託した。 (第6巻)怒った横山は荒馬・鬼鹿毛に乗馬させて食い殺させようとしたが、小栗は鬼鹿毛のつらい状況を察して、死後には馬頭観音として祀ることを約束して鬼鹿毛を従わせた。 (第7巻)鬼鹿毛に乗馬した小栗は、梯子を登って主殿の屋根を駆けたり、松の木に乗り上げたり、碁盤に乗るなど曲芸的な技を披露して、鬼鹿毛を乗りこなしてしまった。 (第11巻)一方の小栗は閻魔大王の裁きを受け、娑婆に戻されることになった。閻魔大王は小栗の胸札に「この者を藤沢の上人に渡すので、熊野本宮の湯の峯に入れてやれば元の姿の戻れる」と書いた。3年後に、藤沢の上人が、餓鬼姿の小栗が「小栗塚」から出てきたのを見つけ、「餓鬼阿弥」と名付け、閻魔大王自筆の胸札に「この者を一曳きすれば千僧供養、二曳きすれば万僧供養」と書き加え、作った土車に餓鬼阿弥を乗せ、熊野をめざして上人自ら手綱を引いて出発した。 (第15巻)小栗は、美濃で照手との感動の再会を果たした。小栗は横山を許し、鬼鹿毛を馬頭観音として祀った。小栗は二代にわたって富みさかえ、83歳で大往生した。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2015-08-06 15:29
| 国内アート
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