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「北京藝術博物館」は、万寿寺という北京市内の古刹の中にあるとのことであるが、今回その存在を初めて知った。 ネットで調べると、以下のように記載されている。 万寿寺は明の万暦年間(1577)に建立され、清代には寺院と廟、庭園、行宮が一体となり皇宮の仏教の聖地として重要な場所となった。現在は古代の貴重な芸術品が約7万点が収蔵され、歴代の書画、絵画、刺繍、家具、青銅器、玉石器など幅広い。特に、万寿寺には康熙、乾隆、道光、宣統各帝の作品をはじめ西太后、成親王、恭親王、溥伒兄弟など多くの清朝皇族の親筆書画が収蔵されており、彼等の生活の一側面をうかがい知ることができる。1985年に北京芸術博物館が開設されて対外開放された。2006年に全国重点文物保護に指定されている。梅雨も中休みらしく、日中は日差しが強かったが、日陰を選んで、東急バス「大坂上」から、旧山手通りを松濤美術館まで歩いた。 美術館の入口には「本日は区民無料デー」という看板が出ていた。渋谷区は区民サービスが行き届いている。世田谷美術館もこの点は見習ってほしい。 そのためだろうか、館内はいつもより賑わっていた。 第1章 女性の手仕事-刺繍: ほとんどの刺繍にはなんらかの吉祥模様が入っている。 《紅紗地納紗綉百子図門簾》清・光緒年間: 百子図を刺繍した入口の垂れ幕。「百子図」は子孫繁栄を願ったものだが、この場合の「子」は家系を継ぐ「男の子」だけを意味している。 《白玉嵌宝石桃簪》清代: 宝石を象嵌した白玉の簪。髪に挿す方の反対側(↓の左側)が耳かきになっている。 西太后《壽桃図》光緒15年(1889): 「御筆」。本人は字だけ書いて、絵は代筆された可能性もある。 《清代公主像》清代: 龍は五本爪である。 感想は以上。美麗な作品をいくつも見て目の保養になったことは確かである。 女子用の靴が2点出ていたが、漢族の靴(鞋)は纏足用の小さなものであるのに対し、纏足の習慣のない満州族の靴(鞋)は普通のサイズだった。ギャラリー・トークでは、「纏足という習慣は漢族の全てではなく、裕福な家庭の御嬢さんだけに限られていて、働かなければならない漢族一般家庭の娘は普通のサイズの靴を履いていた」との説明を受けた。 吉祥模様を好むのは漢族の長い伝統であるが、それが満州族を出自とする清王朝にも伝わっていたことを今回の展覧会で再確認した。 西太后については、浅田次郎の「青穹の昴」を読んで以来、以前のブログに詳述したように、私の嫌悪の対象になっており、彼女の作品として出展されていた5点の書画は眉に唾をつけながら見た。 展覧会の内容としては、「地上の天宮展」に質量ともに及ばないが、遠い八王子と近くの松濤では時間がぜんぜん違う。 この日は、松濤を出て、戸栗美術館まで歩いて、「古九谷展」を楽しみ、見おわって坂を下って中島医院・BUNKAMURA・渋谷駅経由で帰宅し、この日の「松濤美術散歩」を終えた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2015-07-11 11:10
| 東洋アート
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