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寒かった冬が一挙に春となったような好天気である。久しぶりに九段の千秋文庫に出かけた。なかなか見応えのある展覧会が開かれていた。
以下、その中のお気に入り作品を列挙していく。 ・雪舟《杏壇孔子図 狩野探幽摸》石黒新一郎摸 文化8年(1811):中幅に杏壇の孔子、右幅に弟子の顔白、左幅に弟子の曾参が描かれている。「杏壇」とは、孔廟の大成殿の前庭の杏の木の下で孔子が弟子に講学を行ったことを記念して名づけられている。原本はボストン美術館にある(↓)。 ・雪舟《羅漢》双幅 摸者不詳: 右幅は虎のいる第十尊者で左幅は龍のいる第十一尊者。 ・雪舟《恵比寿》菅原虎三 模: 鯛を抱えてエビス顔。 ・雪舟《山水》双幅 模者不詳: 両幅ともに下部は溌墨の近景。上部には穏やかな遠景が広がっている。 ・雪舟《天橋立図》摸者不詳 寛政12年(1800): 紙継ぎまで正確に写されている。 天橋立之圖 雪舟筆 ・秋月等観《寿老人》1幅 摸者不詳: 寿老人の傍には1500歳の白い玄鹿。 ・秋月等観《面壁達磨》1幅 狩野洞珉 模: 朱達磨である。 ・吉川明兆《十六応真図》 菅原洞斎 模: 模作といはいえ、第一尊者から第十六尊者までずらりと並んでいて大迫力。 ・吉川明兆《韋駄天図》1幅 摸者不詳: カラフルで細かい描写である。 ・吉川明兆《蝦蟇鉄枴》双幅 狩野洞珉 模: おなじみの画題。自分の分身を吹き出す鉄枴仙人が右幅、頭に蝦蟇を乗せた蝦蟇仙人が描かれている。以前に「京都五山禅の文化展」で見た《達磨蝦蟇鉄枴図》》とは別の作品である。 ・松花堂昭乗《布袋》1巻 那須資明 摸: 布袋さんのいろいろな姿。巻末に摸者の文が書きこまれていた。ちなみに松花堂昭乗は多数の布袋図を描いているとのこと(参照)。 ・英一蝶《渡船之図》菅原虎三 模: 一艘の船に乗り合わせた大勢の人物を描いた彩色の風俗画。船に乗っている人間は、飴売り、大道芸人、山伏、僧侶、武士などで、岸から馬を船に乗せようとしている。 東京国立博物館に同名の図があるが、今回の摸本は左右が逆のものだった。【参考】英一蝶《渡船之図》東京国立博物館蔵 ・源実朝《羅漢》1幅 谷文晁摸: 黒地に多数の羅漢が白抜きで描かれていた。 ・菱川師宣《吉原通之図》1幅 摸者不詳: 色彩鮮やか。 ・尾形光琳《鶴》双幅 摸者不詳: 見事。 大変面白い展覧会だったが、1F、2Fともに観客は私だけ。入場料450円でよくやっていけるものである。図録はともかく、展示作品の絵葉書でもあれば良いのにと余計な心配をした。 庭の手入れも行き届いていて、早くも桜が開花していた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2015-03-17 23:18
| 国内アート
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