図解 名取春仙の三四郎 第十一章

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102．明治41年12月14日　三四郎（第百二回）十一の一：　与次郎は、文芸協会の演芸会の切符を学生たちに売りまくっている。与次郎は会員の練習に骨を折っているが、素晴らしい背景、故事ずくめの服装、新作の脚本の話を三四郎に聞かせた。103．明治41年12月15日　三四郎（第百三回）十一の二：　与次郎が三四郎に、大学の外国文学科に日本人の教師が決まり、広田先生とは別の人物に決まったと云ってきた。新聞には「三四郎が運動しすぎたため」と書かれていた。104．明治41年12月16日　三四郎（第百四回）十一の三：　与次郎は広田先生に事の顛末を正直に話すつもりだという。三四郎も広田先生に行って弁解してくることになった。105．明治四十一年十二月十七日　三四郎（第百五回）十一の四：　校門内には大きな松がある。巨人の傘のように枝を広げて玄関を塞いでいる。その上には時計台が見える。母からの長い手紙を読み終えたところに与次郎がやってきた。106．明治四十一年十二月十八日　三四郎（第百六回）十一の五：　三四郎は広田先生の家に寄ると、先生は小夜着を掛けて寝ていた。昨晩与次郎が来て、遅くまで話していたとのことである。待っている間に、三四郎は先生から借りている書物に目を通した。107．明治四十一年十二月十九日　三四郎（第百七回）十一の六：　湯から上って、二人が板の間に据えてある器械の上に乗って、身長を測って見た。広田先生は五尺六寸ある。三四郎は四寸五分しかない。108．明治四十一年十二月二十日　三四郎（第百八回）十一の七：　先生は、二十年ほど前に会った十二、三の綺麗な女が夢の中に出てきたと三四郎に話した。先生が女に「あなたは画だ」というと、女は先生に「あなたは詩」だと云った。109．明治四十一年十二月二十一日　三四郎（第百九回）十一の八：　広田先生は「もしその女が出てきたら結婚しただろう」という。しかし先生が結婚しない理由は亡くなった母と関係があるようだ。【参照】図解　名取春仙の三四郎　第十二章⇒こちら

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