図解 名取春仙の三四郎 第九章

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85．明治41年11月27日　三四郎（第八十五回）九の一：　「広田先生を応援する会」の主催者である与次郎が、黒い紬の羽織を着た三四郎とともに精養軒の玄関で客を迎えている。紋付の羽織は三輪田のお光さん母子が作ったもの。86．明治41年11月28日　三四郎（第八十六回）九の二：　画家の原口が野々宮に「光線の圧力の実験」について聞いたことに端を発し、面白いディスカッションになった。髭を生やしタキシードを着こんだ男が原口。87．明治41年11月29日　三四郎（第八十七回）九の三：　会が済んで外に出た三四郎と与次郎は、今晩の成果を話しながら擂鉢山に登って、月を見て帰った。挿絵で羽織を着ているのが三四郎である。88．明治41年11月30日　三四郎（第八十八回）九の四：　与次郎の友人Aは、自殺用の短筒を借金にきた友達Bに貸し、Bは質草にした。Bが返しに来た時にはAの死ぬ気は失せていた。Bの借金によってAが救命されたという三題噺。89．明治41年12月1日　三四郎（第八十九回）九の五：　三四郎は美禰子を愛しているようだが、結婚となると疑問がある。与次郎は「美禰子の夫には野々宮さん、三四郎の妻にはよし子が良い」という。愛の女神もこれでは困る。90．明治41年12月2日　三四郎（第九十回）九の六：　三四郎が唐物屋でシャツを探していると、美禰子とよし子が入ってきた。よし子が三四郎のシャツを選び、三四郎が美禰子の香水としてヘリオトロープを選んだ
91．明治41年12月3日　三四郎（第九十一回）九の七：　野々宮の下宿で、三四郎・野々宮・野々宮の妹のよし子が話し合っている。92．明治41年12月4日　三四郎（第九十二回）九の八：　三四郎の母から野々宮に来た三四郎が与次郎に用立てた三十円に関する手紙に関して、三四郎は田舎の相場や生活の有様を野々宮に説明した。挿絵は田舎の状景。93．明治41年12月5日　三四郎（第九十三回）九の九：　前夜には火事があって半鐘の音で目が覚めたが、夜が明ければ常の人である。三四郎は制服を着けて、帳面を持って、学校へ出た。懐には例の三十円が入っている。【参照】図解　名取春仙の三四郎　第十章

美術散歩　管理人　とら