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![]() 結論からいうと、ここには「目から鱗」作品がいくつも集められており、東京からでも日帰りで見に行く価値は十分にある。 展示は下記のような5章立て。各章の意味は章の副題を見れば一目瞭然。 1.神使の鳩‐八幡神のお使い以下、各章のお気に入り作品や個人的な感想などを挙げていく。 神使の鳩 ・《一ノ鳥居古額》慶長5年(1600)石清水八幡宮蔵(画像↓はチラシより): ![]() ![]() ![]() 家紋の鳩 ・亀岡規礼《八幡太郎尊像》江戸後期、石清水八幡宮蔵(画像): 八幡太郎源義家の軍旗の上部には阿吽の向鳩が描かれている。鳩は軍神である八幡神のお使い。大弓は義家のアトリビュートだが、「弓矢八幡」という言葉は八幡神の同義語として用いられており、「南無八幡大菩薩」とは武士の誓約の言葉である。 ・中村芳瀧《一の谷軍記 第三段 熊谷陣屋》江戸後期、個人蔵(画像): 三枚続の芝居絵刷物。陣屋の幔幕や熊谷直実の羽織には熊谷の「向鳩紋」。ちなみにこの絵には、首桶の中をあらためる義経とそれを見ようと近ずく藤の方が描かれている。首は敦盛ではなく実子・小次郎だったのである。 ・「鳩居堂」が熊谷家の流れを汲んでいて、その向鳩紋を使っておられることも迂闊ながら今回初めて知った。鳩居堂からは、「向鳩紋」がついた《朱塗祝膳》・《衣装盆》・《暖簾》などが出ていた。 玩具の鳩 ・《石清水八幡宮楠鳩》昭和初期、 京都文化博物館保管(画像↓はチラシより) ![]() なお、展示室の外廊下では、大阪府立中之島図書館の「人魚洞文庫データベース」に収載されている川崎巨泉筆《京都府鳩玩具写生図》がパネルで紹介されていた。 象徴の鳩 ・丸山応祥下絵《祇園祭山鉾 八幡山前掛》昭和32年(1957)八幡山保存会(画像↓はチラシより): 綴錦織。三部に分かれているのは、当時の帯地を織る織機の幅に制限があったため。中央に上中下と色違いの鳩がそれぞれ一羽ずつ表されている。これらの鳩は「平和」の象徴である。 ![]() ・伝 左甚五郎《祇園祭山鉾 八幡山鳩》江戸時代、八幡山保存会: 長年使われてきたとみえ、貫録十分である(画像はこちら)。 ・田中一光《ヒロシマ・アピールズ・ポスター 一羽の白い鳩》昭和63年(1988)、DNP文化振興財団蔵(画像はこちら): ここでも鳩が「平和」の象徴となっている。このポスターを見ているうちに、原爆のきのこ雲が、なんとなく世界地図に見えてきてしまった。そうだとすると、この鳩は「世界平和の祈り」の象徴ということになる。 私は、ここで、2006年に埼玉県立近代美術館の「ベン・シャーン展」で見た米国公民権運動の犠牲者の名前を書きこんだ鳩の水彩画《本当に偉大な人を私は忘れない》1965年丸山芸術の森蔵を思い出した。この画の鳩は「平等」の象徴なのだろう。 ![]() ![]() ![]() ・立松義寅《花鳥図 上 華鬘草に鳩図》明治15年(1882)個人蔵(画像はチラシより): 仲睦まじい習性の鳩は、「夫婦和合」の象徴として、このように対で描かれることが少なくない。 ![]() 身近な鳩 ・長山孔寅《鳩図》巻子「松花堂画寄合賛絵巻写」内、江戸時代、松花堂美術館蔵(画像はチラシより): 固有の「鳩胸」が写実的に描かれている。 ![]() ・《南山焼鳩香合》明治43年(1910)松花堂美術館蔵(画像): 八幡の地に生まれた幻の焼き物「南山焼」は浅井周斎:享保5年(1720)‐寛政12年(1800)によって創始された。周斎没後に南山焼は一旦忘れられたが、明治時代に清水焼の陶芸師・帯山与兵衛によって再興された。その作品は、明治43年(1910)4月15日の京阪電車の開通によって増えた観光客のお土産品として人気をよんだ。この香合では、人工的な粗い「彫り」と焼成の過程でできた細かな「貫入」とのハーモニーが素晴らしい。残念ながら、「南山焼」は再び消滅してしまっているが、再々興の動きもあるという。 最近の進歩した3Dプリンターを使えば、ミュージアム・ショップで売れる程度のものはできるかもしれない。 冒頭に書いたように、とても良い展覧会だった。一方、会期がこの週末に迫っている。大勢の方がご覧になられるよう、心から推薦する。 美術散歩 管理人 とら 【参照】 1.古田織部と小堀遠州 @古田織部美術館 2.庭園ガイドツアー @八幡市立松花堂庭園 3.はとづくし @八幡市立松花堂美術館 4.松花堂弁当 @京都吉兆松花堂店
by cardiacsurgery
| 2015-02-19 14:42
| 国内アート
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