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![]() これはこのブログやTwitter でも告知した「土井利一コレクション展」である(参照①、参照②)。本日1月10日(土)13:00-14:30が講演会で、当初は30名限定となっていたが、実際には40名以上の浮世絵ファンが詰めかけ、部屋は満員だった。 講演会が終わってから、展示品を見て回り、土井氏ともゆっくりお話しすることができた。 以下は、土井氏の講演の内容と展示の概要である。写真は許可を得て撮影した。 1、錦昇堂版役者大首絵のオリジナル版木本邦初公開: 歌川豊国《佐々木源之助/二世澤村訥升》1863年と並んで、この版木が置かれていた。海外のオークションで入手した版木とのことである。裏面には別図が彫られており、通常2.5cmほどの厚みのある版木が1.0cm以下となっていた。これは、この版木が薄くなるまで何度も彫りなおして使われていたことの証左である。 2.浮世絵版画の彫師・摺師のDB構築: 彫師1,301名・摺師1,292名のDatabaseである。現役で活躍している職人は、彫師28名・摺師74名に過ぎない。これが現在の大問題で、土井氏は今後若い方がこの世界に興味を持って入ってこられることを切望しておられた。 3.浮世絵制作過程: 版元・絵師・彫師・摺師の協同作業である。 ・企画(版元)→ 版下絵(絵師)→ 名主印許可(版元)→ 墨版作成(彫師)→ 校合摺(彫師)→ 色さし(絵師)→ 色版作成(彫師)→ 試摺り(摺師)→ 本摺り(摺師)→ 販売(版元)→ 追加発注(版元)4.初刷り・初期摺り・後摺りの見分け方: 役者絵《白須賀/猫塚》の4図比較・《石薬師1・よし高》の3図比較で、次第に「手抜き」が行われていることが分かる。そのポイントは、①正面摺りの有無(コマ絵の年玉印 / 着物の襟部分や黒地部分)、②一文字ぼかしの有無、③裏打紙の情報などである。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今回、壁面展示となっていた巴水は、《東京二十景 明石町の雨後》1928年と《山中湖の暁》1931年の2点(いずれも渡邉庄三郎版・高野七之助彫・斧銀次郎摺)であるが、巴水は土井コレクションの中核をなすものだけに、ソフトファイルに入っている彼の新版画を多数見ることができてとても良かった。 講演後に「今まで手に入れた作品の中でもっとも高価なものは?」という質問に対しては、土井氏は巴水のの《東京十二ヶ月 三十間堀の暮雪》↓を挙げられた。これに対する追加質問に対しては、この円形の版画にも「見当」が使用されているとの回答があった。 ![]() 11.池田瑞月の蘭の版画: これは加賀正太郎が自ら育てた洋蘭をモチーフに木版画として1946年に刊行した植物図譜《蘭花譜》の一葉である。加賀は英国のキューガーデンで初めて洋蘭を見て感銘を受け、帰国後に建設した大山崎山荘に温室を設けて、自ら洋蘭栽培に乗り出した。加賀が監修した木版画88枚は、原画を池田端月、彫りは大倉半兵衛、摺りは新味三郎と大岩雅泉堂が手がけた。 この他に、加賀正太郎・制作の蘭亭序などの多数の古筆を見事に彫りだした版本を見ることができた。これは限定200部で制作されたものであり、本の装丁などは各界の第一人者に依頼された見事なものだった。 ![]() 13.スティーブ・ジョブスの新版画: 彼は1984年という早い時期に、アップル・コンピューターのデモに新版画を使っている。 ![]() 土井氏は、「ちょっと大風呂敷だが・・」と云いながらも、近い将来に「スティーヴ・ジョッブス版画展を開ければ・・・」と考えておられるとのことだった。 土井氏の今後ますますの発展を期待しつつ、会場を後にした。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2015-01-10 23:18
| 浮世絵
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