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今回の展覧会と時期が多少重なるように「鎌倉国宝館」でも「鎌倉ゆかりの天神さま」展が開かれていたので、今回の松濤美術館の展覧会では、良いものが後期に多数出てくるようである。 この展覧会は、8章立てである。以下、各章ごとのお気に入り作品を挙げていく。 第1章 人から人へ-菅原道真、天神となる- ・竹沢養渓《天神像》江戸時代: 大宰府に左遷された道真が、七日七晩、無実を訴えた「天拝山」の一場面。 ・玄也《渡唐天神像》室町時代: ステレオタイプの梅を持った「渡唐天神」。玄也は、狩野正信の弟子あるいは松栄の門人。 ・《綱敷天神像》南北朝時代(1360): 道真が大宰府に船で流されていく旅の途中、上陸した浜辺には、敷物がなかった。これを見た土地の漁師が纜(とのづな)を巻いて円座を作った。この上に坐っている束帯姿の道真は憤怒の形相である。 繧繝縁の上畳に坐る天神の頭上に、獅子の背に乗った文殊菩薩が飛来する。 学問の神の天神が知恵の象徴の文殊菩薩を誘い込んだ図像である。 この他の「天神のパートナー」としては、 後期に出てくる《人麿・天神像》 前期に出ている《騎牛天神像》がある。 第5章 菅原道真の生涯-誕生から天神になるまで- ・重要美術品《北野天神縁起絵巻》室町時代 1.上巻9段【紅梅離別】: 庭の梅に別れを告げ、「東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春なわすれそ」と詠ずる道真。 ・渓斎英泉《束帯天神像》江戸時代(文政年間)(↓左)、歌川芳虎《大自在威徳天神像》江戸時代末期~明治時代初期(↓右): 右図は「騎牛天神」。 第7章 芝居になった天神さま ・三代歌川豊国《菅原伝授手習鑑 車引》: 義太夫三名作の一つである「菅原伝授手習鑑」三段目の見せ場。見得を切る場面である。 ・三代歌川豊国《擬絵当合 丑 舎人桜丸 女房八重》: 十二支に見立てる芝居絵揃物の「丑」。牛飼舎人の桜丸。駒絵は桜丸の女房。 ・歌川広重《江都名所 湯しま天神社》江戸時代(天保年間): 空には新年に揚げた凧が西風を受けて東になびいている。東の男坂を上ってくる男たちの顔は正月のお屠蘇で赤い。北の女坂の向こうは不忍池に弁天島。 美術館に入館する際に、記念品を頂いた↓。中身は鉛筆であるが、学問の神様からの品であるから、あだやおろそかにはできない。来年、受験する孫娘に、年始のお年玉と一緒に「お守り」として渡す積りである。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-12-20 00:01
| 国内アート
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