館蔵の名碗20撰 ＠根津美術館

　「誰が袖図」展（ブログ記事はこちら）と同時開催の「館蔵の名碗20撰」展への出品作はそれぞれに味があったが、わたしの「お気に入り」をその中から10口選んでみた。選考基準は、「若し許されるなら、この碗で一服茶を喫してみたいというもの」である。

1 曜変天目茶碗　建窯　南宋時代　重要美術品2 青磁碗　龍泉窯　南宋時代4 祥瑞水玉茶碗　景徳鎮窯　明時代5 安南染付蜻蛉茶碗　ヴェトナム軟質磁器　17世紀6 狂言袴茶碗　銘 ひき木　朝鮮時代7 三島茶碗　銘 上田暦手　朝鮮時代
12 堅手茶碗　銘 長崎　朝鮮時代15 鼠志野茶碗　銘 山端　美濃　江戸時代　重要文化財16 黒織部茶碗　美濃　江戸時代19 色絵武蔵野茶碗　京都　野々村仁清作　江戸時代　17世紀　この中で一点だけを選ぶとしたら、「安南染付蜻蛉茶碗」である。

　ちなみに、半世紀も茶道をやっている家内のベストは「黒織部茶碗」で、私の選んだ上記の10口のうち6口は好みではなく、逆に私が「選外」とした中から2口は好みとのことだった。

【選外】

3 珠光青磁碗　銘 遅桜　同安窯系　南宋時代8 井戸茶碗　銘 宗及　朝鮮時代　重要美術品9 小井戸茶碗　銘 忘水　朝鮮時代10 粉引茶碗　銘 花の白河　朝鮮時代11 青井戸茶碗　銘 柴田　朝鮮時代　重要文化財
13 中尾唐津茶碗　銘 福寿草　唐津　桃山時代14 志野茶碗　美濃　江戸時代17 信楽茶碗　銘 水の子　江戸時代18 色絵鉄仙花文茶碗　京都　野々村仁清作　江戸時代20 雨漏堅手茶碗　朝鮮時代　重要文化財
美術散歩　管理人　とら

【同時展示】

・誰が袖図
・皇族婚礼衣装
・茶碗20撰
・霜月の茶