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しかし国内でデ・クーニングを見る機会は非常に少ない。自分のHP / Blog を検索してみると、1993年2月に上野の森美術館で開かれた「MOMA展」で《女》を見たくらいである。 そこで、今日の暖かい日差しにも誘われて、ブリジストン美術館に行ってきた。行きは、いつものように渋谷から山手線、そして東京駅八重洲口から美術館である。 デ・クーニングは抽象表現主義といわれているが、伝統的絵画にも惹かれており、人体表現を完全に放棄したことは一度もなかった。彼が描いた女性像は身体抽象と形態表現の独特な混合物であるとされている。 デ・クーニングの女性をテーマとした作品は3期に分けて考えられている。 ・第1期 1940年代: 新古典主義時代のピカソの作品などの影響を受けた女性像。一例は《女》MET↓(今回、非展示)。 今回展示されていた作品の中には第1期の女性像はなく、第2期の女性像も2点だけで、31点は第3期の女性像(うち1点はブロンズ彫刻)だった。 デ・クーニングの評伝に引用されている本人の文章↓を念頭に置いて作品を見てきた。 私の興味は、抽象、デザイン、形態、色彩ではありません。私のような描き方をすると、画の中にドラマ、怒り、痛み、愛、人物、馬、空白などより多くのものを描きこむことができます。あなたがわたしの作品をご覧になれば、あなたにもある種の情感あるいは想念といったものが生まれてくるはずです。以下は、チラシに載っていた作品の画像である。、コロラド州カーボンデールを本拠とするジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクション(日本美術・アメリカ現代美術)からの1960年代のデ・クーニングの女性像(リョービ・ファウンデーションに寄贈され管理されている)が多かった。昨年、国立新美術館で開かれた「アメリカン・ポップアート展」にはこのコレクションから出展されていたことを覚えておられるかたも多いだろう。 #3.《リーグ》1964年 油彩・板に貼られた新聞紙 リョービ・ファウンデーション #8.《サッグ・ハーバー》1965年 油彩・板に貼られた新聞紙・マスキングテープ リョービ・ファウンデーション / #6.《無題(女の頭部)》1965年 リトグラフ リョービ・ファウンデーション #16.《ふたりの女》1965年 油彩・板に貼られた新聞紙 リョービ・ファウンデーション / #33.《無題》1969年 油彩・板に貼られた新聞紙 リョービ・ファウンデーション ところで、これだけの数の女性像に囲まれると、ちょっとした妄想が湧いてくる。 ウィレム・デ・クーニングがアルコール中毒にさいなまれており、晩年にはアルツハイマー病に罹ったことが知られているが、彼の女性関係についてはそれほど詳細に知られているわけではない。このような妄想はともかく、明るい色彩豊かな女性像が並んでいる展示室はとても良い雰囲気で、なんとなく和んできた。 帰りは、暖かい歩道を選びながら、京橋から有楽橋まで散歩し、交通会館の「いきいき富山館」で、今季初物の「かぶら寿司」を買って、地下鉄で帰宅した。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-11-07 20:03
| 現代アート(国外)
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