上野美術散歩 2014年10月

　例年のように、10月ともなれば上野は美術展の花盛り。台風19号が迫っているというが、今日の東京は絶好の散歩日和である。

　数日前に、西美で「ホドラー展」と「ネーデルランド寓意画展」が始まったが、初日に出かけて、ブログにもそれぞれの鑑賞記をアップ（①、②）した。　今日からは、都美で「ウフィツィ展」が始まるので、早速に見てきた。素晴らしい作品が揃っていた。ブログ記事は後日とする。【追記】こちらにアップしました。　次いで、藝大美に足を伸ばし、「臺灣の近代美術」展と「平櫛田中コレクション」展をサラリとみた（ブログ記事は、こちらとこちら）。　最後の展覧会は、「東アジアの華　陶磁名品展」の予定で、東博に入ると、前庭の様子がいつもと違っている。　まずはデング熱予防のための「蚊にご注意」のお知らせ↑。これは西美にも出ていたが、東博では虫よけスプレーまで用意されていた。

　東洋館の前には、アジア料理の屋台が沢山並んでいる（↓上段、11時-18時）。これは、「どっぷり東洋美術　アジアフェス　in　トーハク」として、本館の「東アジアの華　陶磁名品展」（↓左、ブログ記事はこちら）の他に、東洋館では「総合文化展　博物館でアジアの旅」が開かれているためと知って納得した。　その中で、グレープフルーツジュース金400円也を注文した。この作り方が変わっている（↑中段）。まず果物の真ん中に細い道具を入れて、中の芯を引き抜く。次に、この穴に電動で回転するミキサー棒を挿入して、ジュースとするのである。

　今日は、19時から「博物館で野外シネマ」が予定されていて、22時まで夜間特別開館され、細田守監督の「時をかける少女」が映写されるという。本館前にはスクリーンが掛けられ、早くも大勢の方が椅子に坐って待っておられた（↑下段）。この日は「留学生の日」だったこともあって、外国人の姿が多数見られた。

　東博の帰りには、都美のショップに寄って、ウフィツィ展の図録を購入し、最後に上野公園大噴水前広場で開かれている「全国大陶器市」（10月10日-14日、9時-19時、最終日-16時）を覗いてきた（参考）。　11：30に家を出て、17：30に帰宅したのだから、能率の良い美術散歩だった。

　10月15日からは、東博平成館で「日本国宝展」が始まるから、またまた上野に来ることになる。　展覧会を見て、忘れないうちにブログを書くことの繰返し。忙しい美術の秋である。

美術散歩　管理人　とら