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久しぶりに中学生の孫娘が来たので、二人で世田谷美術館に行った。小さい時に砧公園でピクニックしたことは覚えているとのこと。
展示場では、この作品は「第2章 女性」の部屋の正面にドーンと掛けられていた。修復前にも見ているが、とにかくデカイ画である。サイズは231.6 x 142.3cm。1992年にBUNKAMURAで観た際の図録を引っ張り出して、今回の画像と修復前の画像を並べてみた↓。大分綺麗になりましたね。細かい修復過程が詳細に説明されていたが、パスした。 この画の派手な打掛の中に描かれている刀に手をかけた武者の姿は以前から気になっていたが、ようやくその出典が判明したという説明がパネルで出ていたので、シッカリと読んできた。 それによると、月岡芳年の《平維茂戸隠山に悪鬼を退治す図》に由来するということだった。美しい着物姿の鬼女が近づいてきた時に、平維茂が刀に手をかけながら、刀を抜く瞬間を考えている。勅命を受けた平維茂が、長野県の戸隠山で鬼退治したとする「鬼女紅葉伝説」の一場面である。このテーマを題材にした浮世絵には歌川国芳の《本朝武者鏡 平維茂と悪鬼》もあるが、こちらの鬼女の着物は粗末なもの。 まずは、平田就亮の《虫図七宝鐔》↓。七宝の蝶や虫が美しい。 「第2章 女性」の章で、もう一つ面白かったのは、歌川国貞・広重合作の《当盛十花撰 夏菊》1858年とゴッホの《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》1889年の比較である↓。 また、歌麿の《母子図 たらい遊》1803年頃とメアリー・カサットの《湯あみ》1891年頃は、テーマが似ているだけでなく、平面的な描き方も似ている↓。 「第3章 シティ・ライフ」で足を止めてみたのは、ドガの《カフェ・アンバサドゥールのベカ嬢》↓。同行の孫娘は小さい時からバレエを習っていて、ドガの画はいくつも見ているとのこと。 「第4章 自然」では、美術散歩管理人「とら」は、2点の虎の画に注目した↓。確かに両者は似ている。実物の虎を見る機会があったヨーロッパの画家が、それほど上手とは云えない浮世絵の虎に学んでいたのだろうか。曰く、不可解である。 晩年のモネは、自宅の庭に睡蓮の池を造り、《睡蓮》の連作に取り組んだ。画面に直接あらわれない木立や水中の水草、空や雲の陰影を水面に映し出すことで、豊かな自然世界を暗示している↓。 とても良い美術散歩だった。 美術散歩 管理人 とら 【参照】 孫たちとの美術散歩 2007-2013
by cardiacsurgery
| 2014-07-30 12:53
| 印象派
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