メトロポリタン美術館 古代エジプト展 Ⅱ．女神 ＠東京都美術館」

　これは、「Ⅰ．王妃・女王」の続き。以下に、今回展示されていた主な女神について述べる。

１．　ハトホル女神：・誕生と母性の女神でホルス神の保育者
・ホルス神の生まれかわりである王の象徴的な母神
・太陽神ラーの娘で、創造神の能力を持つ
・雌牛または雌牛の耳のある女性、頭上に太陽円盤と雌牛の角を付けた女性の姿で表現

2．イシス女神：　・冥界の神オシリスの妹・妻、ホルス神の母で、国家の象徴的な母
・頭上に玉座を意味するヒエログリフを載せた女性の姿で表現

3．セクメト女神：・太陽神ラーの娘、ブタハ神の妻、ネフェルティム神の母
・戦闘や暴力を司る
・雌ライオンの頭を持つ

4．タウレト女神：・妊娠・出産、女性と子ども、家の守護神
・「サ」を表すヒエログリフを持って立つ妊娠したカバの姿で、ライオンの後脚とワニの尾を持つ

5．バテスト女神：・音楽・快楽・繁殖の守護神
・ネコの頭をした女性やネコで表現

6．ネクベト女神：・上エジプトの王権の守護神
・上エジプトの王冠である白冠を戴くハゲワシの姿で表現

7．マアト女神：・真実・正義・法の女神
・死者の心臓とマアト女神の羽根と計量する最後の審判に立ち会う
・頭にダチョウの大きな羽を付けた女性の姿で表現

美術散歩　管理人　とら

【註】　「Ⅰ．王妃と女王」は、こちら

【註】　「Ⅱ．女神」は、こちら

【註】　「Ⅲ．セネトゲーム」は、こちら

【註】　「Ⅳ．棺」は、こちら