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しかしながら、私自身も古代エジプト美術は大好きで、展覧会では古代エジプトにワープして、そのロマンに浸ってくる。自分のHP/Blogに書いた記事は本文の最後に示すが、それぞれの展覧会に特徴があった。 今回はメトロポリタン美術館所蔵品の中から「女王・女神」に特化したものであるが(図録:↓左)、以前に見たものの中ではカイロ美術館の「女王」展(1994年)がこれとほとんど同じテーマを扱っていたので、帰宅してからその図録(↓右)を読み直してみた。 1. 王妃: ファラオの妻。ハゲワシの冠を付けた姿で表現される。 ・ハゲワシの翼: カツラの両側に垂れ下がる ・ハゲワシも尾羽と脚: カツラの後部を覆う ・ハゲワシの首と頭: 身に付ける者の額の前につき出る。 (異形) ・王妃が聖なる存在であることの強調: 冠に「2本の直立した羽」や「太陽円盤の付いた牛の角」を付ける ・王妃がファラオに近い存在であることの表現: 聖なるコブラ(ウラエウス)を額に付ける」 王妃として有名なのは、ヒクソスに勝利した第18王朝イアフメス王の妻、アヘンヘテブリ1世の母であり、さらにカルナック大神殿の儀式の女性神官も務めた「イアクスメス・ネフェルタリ王妃」↓が挙げられる。ここでは王妃の顔は黒く描かれているが、ミイラからは白い顔だったとのことである。 ・ハトシェプスト女王: トトメス1世とその第1王妃の子。王位を継いだ第2王妃の子(異母弟)がトトメス2世の第1王妃となった。トトメス2世が死んだ際のの皇位継承者はトトメス2世の第2王妃の息子トトメス3世だったが、即位当時8歳に過ぎなかったので、実母より位の高いが摂政となり、その後7年のうちにハトシェプストが王の称号と実権を手に入れ、その後15年間、甥よりも位の高い共同統治者であった。 ↑左もハトシェプスト女王葬祭殿の第3テラスに置かれていたと考えられるもので、正面に安定・永続や再生・復活を意味する「ジェド柱」が描かれた献水盤を持っているハトシェプスト女王像であるが、女王はファラオの象徴である付け髭をつけ、聖なるコブラ(ウラエウス)が付いた頭巾を被っている。 古代エジプトの約3000年の歴史の中で、正統に王の称号を得て国を統治した。このうちの5人は、各王朝の最末期に、継承者のいない王が亡くなったために王位に就いたものである。 数年後に、男性の率いる新王朝にとって代われれた3人についてはほとんど知られていないが、後の2人は、第19王朝最後の統治者だったタウセレトとプトレマイオス朝最後のクレオパトラ7世である。今回の展覧会では、これらの女王についてはあまり触れられていなかった。 また、ハトシェプスト女王のミイラのことやその葬祭殿で起こったルクソール事件のことについても触れられていなかった。 美術散歩 管理人 とら 【参考】 古代エジプト美術に関する記事一覧 1994/2- 古代エジプト文明と女王 カイロ博物館展(HP, BL) 2009/6- 海のエジプト展 海底遺跡 @パシフィコ横浜(HP, BL) 2010/8- 特別陳列 古代エジプトのミイラ @東京国立博物館(BL) 2012/7- 大英博物館「古代エジプト展 死者の書 @森アーツセンターギャラリー(BL) 2012/7- 謎の“古代文字”と“太陽の船”が語る ピラミッド 新たな真実@TBS (BL) 2012/10- メトロポリタン美術館展 新王朝時代《実った大麦のレリーフ》 @東京都美術館 (BL) 2013/7- ルーヴル美術館展 地中海四千年のものがたり(BL) 【註】 「Ⅰ.王妃と女王」は、こちら 【註】 「Ⅱ.女神」は、こちら 【註】 「Ⅲ.セネトゲーム」は、こちら 【註】 「Ⅳ.棺」は、こちら
by cardiacsurgery
| 2014-07-23 14:49
| 国外アート
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