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本館に入るまでに90分、本館に入ってから特別5室内の白菜に達するまでさらに30分、合計120分もかかってしまった。 新幹線を使って来られた方も多かったが、その人たちにとっては超長時間の美術鑑賞の旅となっていた。 しかし、ウィークデイの昼過ぎということで、列内にはかなりの年配のオジサン・オバサンが多く、周囲の何人かの間でチャットが弾んできたので、この待ち時間がそれほど長く感じられなかった。 話題は、今回の国立問題の根本的原因、現在のメディアを支えている若い世代の歴史認識、中國4000年の歴史に関する現在のわが国における教育の問題、二つの故宮博物院への訪問体験、そして先の大戦時のそれぞれの想い出など多岐にわたった。 特別5室に入る前の待合室では《翠玉白菜》の詳細が高精細度画像で見られるようになっており、実物に再会する前にすっかり物知りになってしまっていた。例えば、これは光緒帝に嫁いだ瑾妃(きんぴ)の嫁入り道具だったこと、キリギリスやイナゴも彫られていることなどである。 その後は平成館に移動して特別展を見たが、こちらはそれほど混んでいなかった。それでも展示作品数が多いので、全部見終わったのは5時半だった。その頃には「白菜行列」も解消していた。 さて、台北の「国立故宮博物院」には今まで二度訪れている。初回の訪問は1997年1月だったが、あまり長時間滞在できなかった。HP記事にその「恨み節」が残っている。 そこで買ってきた図録は陶磁器に関する「土の輝き」と書に関する「美しい文字」である↓。 その後、台北を訪れた友人がお土産に「国立故宮博物院:故宮100選-皇室の至宝」 2011年12月を買ってきてくれた↓。 ・故宮百選3:嵌緑松石金属絲犠尊=至宝神品180:犠尊、戦国時代中期今回の展覧会図録↓は、407ページ・1600グラムという重量級であることが難点だが、21編もの「コラム」の中に、重要な最近の研究成果が多数含まれていることが分かったので、購入した。宅配便もなさそうなので自力で自宅まで運んだが、長時間の行列と鑑賞の後では、キツイ「美術散歩」の最後のシゴキだった。 (第1会場) 1.中国皇帝コレクションの淵源-礼のはじまり: ・周礼=青銅器・玉器の祭器としての役割 ・散氏盤=銘文のある青銅器 ・元明時代の倣古器物のある戦国時代の《犠尊》(画像→) 2.徽宗コレクション-東洋のルネサンス: ・北宋の汝窯青磁(画像→) ・王羲之の摸本 ・徽宗の痩金体の書と水墨画 ・李唐の北宋画 3.北宋士太夫の書-形を超えた魅力: ・蔡襄の書 ・欧陽脩の書 ・蘇洵と蘇徹の書 ・黄庭堅の書 ・米芾の書(画像→) 4.南宋宮廷文化のかがやき-永遠の古典: ・高宗の千字文 ・南宋官窯青磁 ・馬遠と馬麟の図冊、馬麟(静聴松風図軸、後期展示、画像→) ・唐の青緑山水画→北宋の華北山水画→南宋の江南山水画 5.元代文人の書画-理想の文人: ・趙孟頫 ・呉鎮 ・倪鎮 ・王蒙(具区林屋図軸)(画像→) (第2会場) 6.中国工芸の精華-天と人との競合: ・景徳鎮(青花・甜白・豆彩)(画像→) ・染織絵画 ・漆器(堆朱・彫彩漆・存星) ・永楽大典 ・紺紙金泥経 7.帝王と祭祀-古代の玉器と青銅器: ・玉珮(新石器時代・紅山文化)(画像→) ・トルコ石入りの鉞(殷時代) 8.清朝皇帝の素顔-知られざる日常: ・倣古玉器(鰲魚玉花挿 乾隆年間)(画像→) ・絵画玉器 ・倣古青銅器 ・漢文と満文の朱批奏摺 ・帝鑑図説 9.乾隆帝コレクション-伝統文化の再編: ・多宝挌 ・四庫全書(画像→) ・孫過庭の草書書譜巻 ・蘇軾の行書黄州寒食詩巻(後期展示) 10.清朝宮廷工房の名品-多文化の交流: ・刺繍絵画 ・琺瑯彩(画像→) ・粉彩 ・青花 ・釉裏紅 ・臙脂紅 ・藍地描金粉彩魚文回転瓶(↓左)、人と熊(玉彫 ↓中)、翠玉白菜(↓右) これらの他に、2008年に東京江戸博物館で開かれた「北京故宮 書の名宝展」も見ている(ブログ記事はこちら)。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-06-25 21:57
| 東洋アート
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