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2005年に千葉市美術館で開催された「ミラノ展」のホームページ記事はこちらである。
![]() その時の図録を見てみると、「ポルディ・ペッツォーリ美術館」から出展されていたのは、今回再見することができたグァルディの奇想画《古代ローマの廃墟を配した建築》とチェザーレ・ダ・セストの油彩画《聖母子と子羊》の2点であるが、図録の参照画像としては、今回の展覧会の目玉であるポッライウォーロの《貴婦人の肖像》が1ページ全面に掲載されており、さらにこの美術館に収蔵されているボッチチェリの《本の聖母》とフォッパの《聖母子》が載せられている。このポルディ・ペッツォーリ美術館の特徴を列挙すると以下のようになる。 1.ミラノの貴族、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(1822-1879)は、先祖から受け継ぎあるいは自ら収集した美術品や宝飾品のコレクションを華麗に室内装飾した自分の邸に陳列した。 ![]() ![]() 第2章の「ロンバルディア・コレクション」で目についたのは、ルイーニがキリストが担ぐ十字架を二連祭壇画《カルヴァリオへの道》の左右の画を連続するように描いた構図↓とレオナルド工房で制作されたブロンズ製の《楯を持つ戦士》↓↓である。 ![]() ![]() フランソワ・シュピーリング、カーレル・ファン・マンデル1世の原寸大下絵による大きな騎士道物語タペスストリー《オリアーナを救うアマディージ》と《オリアーナに別れを告げるアマディージ》1602年が並んで出ていた。 ![]() ![]() ![]() ![]() 第4章は「黄金の間」コレクション。 ここには、マンテーニャの《男性の肖像》1449‐50年頃に続き、お目当てのピエロ・デル・ポッライウオーロ《貴婦人の肖像》↓が登場する。 ![]() ボッティチェッリの1500年頃のテンペラ板絵《死せるキリストへの哀悼》↓は、この画家が晩年、サヴォナローラの影響によりたどり着いた、厳粛で硬質な表現となっている。この作品が、ジャン・ジャコモが生前買い求めた最後の作品とのことである。ボッティチェッリの下絵素描による刺繍《死せるキリストへの哀悼》1490‐95年頃も見ることができた。 ![]() クラナッハの《洗礼者ヨハネ、無原罪の御宿りの聖母と幼子イエス、二人の天使》1550-52年頃とラファエッロ帰属の《フランチェスコ会派聖人たちが描かれた宗教行列用の十字架像》↓が印象的だった。 ![]() ![]() 裏面に描かれた4聖人が、フランチェスコ会の聖人で、これに聖女キアラも含まれていることから、フランチェスコ会の女子修道院によって注文されたものと推測されている。行列の際にこの十字架に棒をつけて捧げ持って行進したという説明があった。本作品の聖ペテロが、ベルリンに保管されている1500-1502年頃の素描と類似しているところから、ラファエッロがペルジーノ工房に居た頃の初期作品であろうと考えられている。 第6章の「ヴェネツィア美術および17世紀以降の美術コレクション」に出ていたティツィアーノ帰属の《紳士の肖像》(↓左)は、ジョジョーネ工房時代の初期作品で、別な肖像に重ねて描かれている(↓右)。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-04-12 15:19
| ルネサンス
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