京都美術散歩 その5 高麗の青磁・朝鮮の白磁 ＠高麗美術館

　この日は、京都市美術館で「恋する美人画」（初日）を見た後、「高麗の青磁・朝鮮の白磁」（初日）を観るために高麗美術館に行った。青磁に特別な愛着を持っている私の好みを知っておられる旧知の美術ブロガー・遊行七恵さんの情報でこの展覧会のことを知ったのである。
　この際、ホテルでネットからプリントアウトしてもらった地図が役立った。長年、京都でタクシーをやっているという運転手さんも初めてで、地図がなければ着けなかっただろうとのことだった。　入場券と地図は↑。着いてみるとかなりの人がいたが、聞こえてくるのは韓国語だけ。

　門を入った左側に韓国風の庭があり、石塔や石仏が並んでいた。　それでは美術館に入りましょう。　一階が今日から始まる「高麗の青磁・朝鮮の白磁」展。これはこの美術館の創設者・鄭詔文氏のコレクションだが、12～13世紀の高麗青磁、李氏朝鮮の宮廷御器・白磁が並んでいた。

　以下お気に入りの青磁・白磁を列記する。画像はチラシを利用させていただいた。

・青磁鉄絵唐花草文水柱　12世紀：　オリーブ色を帯びた青磁。　・青磁蓮弁文筒型碗　12世紀：　蓮弁が青磁釉によって浮き出している。・青磁陰刻蛟文托　12世紀後半：　秘色青磁。・青磁象嵌菊花文盞托　13世紀後半：　秘色青磁。・白磁壺　15世紀：　見事な李朝初期白磁。・白磁盒　15世紀：　これも美しい李朝初期白磁。・白磁壺　17世紀後半：　やや黄色味を帯びた白磁。　二階では、「蘇る韓国文化財－ナウフェ作品展」が開かれていた。復元された韓国文化財と現代アート作品が展示されていたが、初日の午前中ということで、韓国語が飛び交っていた。

　ここを出て、待っていていただいたタクシーで「大覚寺」に向かった。途中で見た仁和寺の御室桜や広沢池堤の桜が美しかった。

美術散歩　管理人　とら