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この美術館の名物館長だった安村敏信氏が退職され「萬美術屋」になられてから初めての板橋区美訪問である。美術館の幟の文字は、以前は「不便でごめんなさい」だったが、今回は「隠れ家系 美術館」↓となっている。
第一展示室・第二展示室の入口には、ビニールカーテンが掛けられ、「室内は寒いので要注意」という意味の警告文が貼られている。今までの「観客優位」の美術館が「作品優位」の美術館に変ってしまったようであるが、今回は借り物の多い展覧会なのでやむをえないのだろうと考えることにした。 今回の展覧会は、兄の探幽ばかりに当たっているスポットライトを弟の尚信と安信に向けた初めての展覧会だという。これが本当だとすれば、江戸絵画を扱っている美術館や美術史家も随分サボっていたものだ。 展示が兄弟順になるのはやむをえないが、探幽の作品は再見のものが少なくない。例えば《雪中梅竹鳥図襖-本丸御殿表書院一之間北側襖》1634年は、2010年4月に開かれていた「狩野派と名古屋城400年@名古屋城天守閣」で見ており、↓はその時に撮った写真である。 尚信は二条城の狩野一門挙げての障壁画制作(参照 ① 「二条城展」@江戸東京博物館 2012年8月、② 「京都 洛中洛外図と障壁画の美」@東京国立博物館 2013年10月)に参加しており、「黒書院」の長押下襖を任されていた。 尚信の得意としたのは、むしろ水墨画あるいは淡彩画。 その代表的なものである《瀟湘八景図屏風》(トーハクでの撮影写真↓)は、2013年11月の「江戸時代における風景表現@東京国立美術館」以来の再見(トーハクのDB画像はこちら)。 館蔵の《富士見西行・大原御幸図屏風》↓も素晴らしい。右隻の富士を仰ぎ眺める西行と、左隻の花を手に山から下りてくる建礼門院に注目↓↓。 ちなみに、図録冒頭の「探幽3兄弟展の意義と展望」は安村敏信氏の論考であるが、その文末はカッコつきの(萬美術屋)だった。 美術館の隣りの「赤塚溜池公園」では梅が満開だった。まさに「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」、本当に「古人は過たず」だと思った。 美術散歩 管理人 とら 【追記】 後期のブログ記事はこちら。
by cardiacsurgery
| 2014-03-12 13:44
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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