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この美術館もこの展覧会の終了後に、1年半の休館に入るということなので、しばしのお別れに行ってきた。二月も終わりとなり、大分暖かくなって、庭には、紅梅と白梅が咲き競っていた。
同じく休館に入る大倉集古館で最近開かれた「描かれた都-開封・杭州・京都・江戸」も似たようなテーマの展覧会だった。 多数のコレクションを有する美術館ならば、こういったテーマで展覧会を組み立てることは容易であり、あまり芸のないお手軽な企画であるともいえるが、こういった機会にめったに出てこない作品にお目にかかれるから、観客としては悪いことでもない。 まずは「都の賑わい」のセクション。 今回の展覧会の前期には《江戸名所図屏風》18世紀が出ていたが、後期には重文の《四条河原遊楽図屏風》17世紀が出てくるということを知ったので、それを待って見に行った。これは以前にも見ているが(記事はこちら)、是非再見したいと思ったのである(↓はクリックして(+)を押すと拡大)。 (右隻) 国貞と合作の《双筆五十三次》1854年が出ていたが、これはこの美術館で開かれた「錦絵の美―国貞・広重の世界」で見ている。 ↑右は《はら》。名物の富士の白雪(広重画)を背に富士の白酒のPR中の女性(国貞画)。 広重の《六十四余洲名所図会》1853-56年も上記の展覧会以来の再見だが、今回の展示ではその本絵が載っている渕上旭江の《山水奇観》も並んでいた。 広重の三枚続錦絵としては、《武陽金沢八景夜景》1857年↓と《本朝三景之内近江八景寄縮一覧》1856年(画像はこちら)を見ることができた。 池大雅《富嶽図》18世紀は、文人画風の縦長の淡彩の軸であり、「三岳道者」との署名があった。このことから、大雅が富士山、立山、白山の三山を踏破したことを誇りにしていたことと知り、微笑ましかった。越中おわら節のはやし文句「越中で立山、加賀では白山、駿河の富士山、三国一だよ」を思い出した。 青木夙夜の《富嶽春景図》18世紀は大雅の模作とのこと。 山口素絢《富士山図》18-19世紀は、薩埵峠からの富士山図。司馬江漢に倣ったものと書いてあった。 《白鶴園景勝図巻》1831年の一部は、以前に見ているが、今回出ていた場面に小さな白兎が描き込まれていた。 瀧和亭の《六義園図巻》1888年も再見。場所を書いた短冊の中のきわめて小さな字がすごく上手いことを双眼鏡で認識。昔の人は目が良かったし、書も達者だったことがよく分かる。 酒井抱一の《富士山図》19世紀↓は、近代的なデザインといってもおかしくない。これは絵手鑑に貼られていたが、前頁の《波図》もなかなか良かった。 大徳寺瑞峯院の《堅田図旧襖絵》16世紀は立派。土佐光茂の作ではないかと考えられているとのこと。 この画に関連して、西湖の地図が3点出ていた。①南宋時代の潜説友「咸淳臨安志」、②明時代の田汝成・商維濬「西湖遊覧誌」、③清時代の梁誌正「西湖志纂」に載っているものである。図書館を有する美術館ならではの展示である。 ちなみに、既述の大倉美術館の展覧会に東京大学東洋文化研究所所から出ていた「咸淳臨安志」の西湖の地図は清刊本のものだった。 鈴木芙蓉の豪快な《那智山大瀑布図》1798年は再見だと思ったが、調べてみると前に見たのは飯田市美術館蔵の《那智瀑泉真景図》だった。この画の脇に、彼が描いたスケッチを納めた「熊野名勝図面」1801年が並んでいた↓。これも、「さすがは図書館美術館!」である。 貫名海屋の《山水画帖 月ヶ瀬探梅図》1835年は、見事な文人画。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-03-01 20:02
| 国内アート
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