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![]() 2008年に大丸ミュージアム・東京で見た「四大浮世絵師展 写楽・歌麿・北斎・広重」に続く中右コレクション展の第二弾で、全国巡業を続けている。 ネットで調べると、2009年 栃木市、2011年 出雲市、2012年 豊橋市、2013年 釧路市、2013年 ふくやま市、2013年 高崎市、2014年 明石市、2014年 八王寺市で、この展覧会が開かれている。 昨日は、2月にしては暖かな「お出かけ日和」だったので、この展覧会を見るため八王寺に遠征した。JR八王寺駅前のロータリーには先日の雪がまだ融けないで残っていた。 今回の展覧会は、前回の展覧会と同じく、コレクターのはっきりとした好みや意見が前面に出ている「単純明快な展示」だった。 この展覧会の章立ては、以下の通りである。 ■第1章 歌麿とその弟子たち「第1章」では、歌麿の素晴らしい雲英摺2点↓に目が行った。 ![]() 歌麿の《両国橋 橋上の女たち》と《両国橋 船遊びの女たち》は、六枚続きの大構図↓。それぞれを別売りに出来るようにしているところが商売上手である。 ![]() ![]() 家斉が15歳で将軍職に就いたのは松平定信が主導した寛政の改革が始まった年であり、定信の意向で家斉にも節倹が求められていたが、定信が退任するや、家斉は大奥に側妾40人を置き、57人の子供をつくるなど享楽的な生活をおくっていた。このため、幕府の役人たちは将軍家斉への揶揄に神経質になっていたのであろう。 会場や図録にはまったく説明がなかったので、この画の短冊に名前の書かれている人物の役割について考えてみた。以下が、私「とら」の絵解きである。 左に描かれているのは、秀吉の正室「北の政所」で、醍醐寺の花見では、1番目の輿で花見に参加したという。「第2章」の栄之は武家出身だけあって透明感と気品のある美人画を描くので、大衆に媚びるようなな色気のある美人画を得意とする歌麿よりも個人的には好きである。 栄之の《青楼美撰合 初買座敷之図 扇屋内滝川》↓左は吉原の遊女を題材にしているが、輝く雲英摺の背景にすっくと立つ八頭身の美人である。弟子の栄鳥の《青楼美撰合 五明楼文越》↓右は歌麿ばりの雲英摺の大首絵だが、スッキリとした顔立ちは忘れがたい。 ![]() ![]() 「第3章」では、鳥居清長、窪俊満、北尾政演、勝川春潮、歌川豊広、歌川豊国の美人画を楽しんだ。 「第4章」には、文化文政期の仇っぽい美人画が並んでいた。菊川栄山、渓斎栄泉、歌川広重らの美人画は「化政デカダンス」と一括りにしてあったが、これは「言い得て妙」であると感心した。こういった目の釣りあがった女性やデロリとした女性はマイタイプではない。 「第5章は役者絵で、勝川春章や東州斎写楽↓らの作品がいくつも出ていたが、あまり得意な分野ではないのでサラリと流した。 ![]() ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-02-27 21:21
| 浮世絵
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