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死亡により認定解除された者を含め、のべ169名の重要無形文化財保持者(荒川豊蔵、北村武資、喜多川平朗は、2つの工芸技術について認定されているため、実人数は166名)の作品が展示されていた。 重要無形文化財に指定された工芸技術は、陶芸、染織、漆芸、金工、刀剣、人形、木竹工、諸工芸、和紙に分かれている。 物故された方々の作品は、平成館2階の展示会場内の「第1章 古典への畏敬と挑戦」、「第2章 現代を生きる工芸を目指して」、「第3章 広がる伝統の可能性」に分かれて展示されており、一方、現存しておられる方々の作品は、平成館1階の特別陳列室に「人間国宝の現在」に展示されていた。 ここでは、展示会場内のお気に入り作品をあげるこことする。 第1章 古典への畏敬と挑戦: この章では、古典的な作品から影響を受けた現代工芸作品が、新旧対照の形で展示されていた。 (陶芸)奈良三彩壺 奈良時代 VS 加藤卓男 三彩花器「爽容」: 色彩の強い唐三彩にくらべ、緑を主体する淡い奈良三彩の伝統を引き継ぐ。 (金工)興福寺鎮壇具 金銅唐花文鋺 奈良時代 VS 増田三男 金彩銀壺「山背」↓: 素晴らしい躍動感。 (陶芸)美濃 志野茶碗 銘 広沢 VS 荒川豊蔵 志野茶碗: 白釉から現れる鉄絵と緋色を特徴とする桃山茶陶から発した独自の「荒川志野」。 (染織)振袖 白縮緬地衝立鷹模様 江戸時代 VS 田畑喜八(三代) 一越縮緬地鳳凰桐文振袖: 臙脂・藍・雌黄・墨という4色のみで染めた江戸の衣裳と多色の化学染料を使った昭和の衣裳。 (金工)奈良利寿 雨下猛虎図鐔 江戸時代 VS 鴨下春明 帯留金具「蛙」↓: 刀装金具の彫金技術を洒落た細工物に昇華させている。 (陶芸)景徳鎮窯 五彩金襴手牡丹孔雀文水注 明時代 VS 加藤土師萌 黄地紅彩金襴手冨貴長春牡丹文飾壺 第2章 現代を生きる工芸を目指して: 現代の生活様式に適合する工芸品。 (陶芸)藤本能道 草白釉釉描加彩翡翠図四角隅切筥: 白釉に美しいカワセミの青が引き立つ。 (陶芸)今泉今右衛門(十三代) 色絵吹重ね草花文鉢: 伝統的な色鍋島に、酸化ウラン吹き付けによる薄墨に酸化コバルトの吹き重ねを用いている。 (染織)稲垣稔次郎 木綿地型絵染野草笹匹田模様着物 (漆芸)高野松山 群蝶木地蒔絵手箱 (金工)鹿島一谷 布目象嵌露草文銀四分一接合水指 (金工)金森映井智 象嵌六方花生: シャープな造形表現はまさに現代的。 (人形)平田郷陽 抱擁: 愛情表現が素晴らしい。 (諸工芸)江里佐代子 截金彩色飾筥「花風有韻」: 仏師に嫁いだ江里は、仏像の装飾に用いられていら截金技法を王芸に応用した。 (陶芸)松井康成 練上嘯裂茜手大壺「深山紅」: 釉がはじけて割れる練上嘯裂(しょうれつ)。 (陶芸)徳田八十吉(三代) 耀彩壺「恒河」: フォンタナの切り裂く表現を強く意識した作品。中央から光が差してくる。 (漆芸)寺井直次 漆額 極光: 寺井が開発したアルミを素地とする金胎漆器。この作品では、卵殻を使った白い鳥が印象的。これは新東京国際空港・第二旅客ターミナルビル・VIP室に掛けられている。 (木竹工)生野祥雲齋 竹華器「怒濤」: 見事な造形! 1階の特別陳列室の「人間国宝の現在」は、現存作家54人のギャラリー。 このうち30人の作品は、文化庁・国公立美術館・国立博物館に収蔵されており、現在の重要無形文化財保持者がこれらの公的資金で支えられている現状が読み取れた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-01-18 23:37
| 国内アート
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