歳末 日本橋美術散歩 2013

　今日は12月30日だが、絶好の美術散歩日和。運動不足解消のため外出したいところなので、ネットで検索してみた。

　たいていの美術館は正月休みに入っているが、年末商戦たけなわのデパートでは展覧会もやっている。

　ということで日本橋三越の「世界文化遺産登録記念　心の美”富士山”を描く名画展」を見に行くことにした。　今回はめずらしく展示リストも置いてあった。

　目に留まった作品を羅列すると、以下のようである。　日本画では

・横山大観《日本心神》↑↑チラシ表・《日出処日本》↑
・竹内栖鳳《富嶽》
・川合玉堂《三保の松原図》
・下村観山《富士》　
・木村武山《寒林富岳》
・山元春挙《萬代富不易図》
・安田靭彦《不尽山》
・前田青邨《春富士》
・川端龍子《怒る富士》
・奥村土牛《富士越えの龍》↓上段左
・小野竹喬《春朝》
・池田遥邨《三保松原の富士》
・三輪晁勢《緑間映峰》
・片岡珠子《赤富士に春来る》↓上段中央
・高山辰雄《富士》
・横山操《暁富士》
・田渕俊夫《輝光》
・平松礼二《日本の祈り》↓上段右
・松本哲夫《富士・（月）》

　洋画では

・五姓田由松《清水の富士》
・和田栄作《富士》
・有島生馬《相模富士》↑下段左
・足立源一郎《富士（山中湖）》
・林武《赤富士》↑下段中央
・絹谷幸二《蒼天富嶽龍宝図》

　版画では

・吉田博《富士拾景・河口湖》
・川瀬巴水《山中湖不動坂》↑下段右
・棟方志功《扶桑一頂図（肉筆）》
・萩原英雄《三十六富士・空燃える》

　同じフロアで「匠の技」展↓を覗いてから、地下の食料品売り場へ行ったが、大混雑にあきれて退散し、日本橋の方に歩いて、運動不足の解消を図ることにした。　日本橋の上には「箱根駅伝」の横断幕。ちょうど美術館回遊無料バス「メトロリンク日本橋」が通りかかったので、すかさず撮影↓。　途中、「とらや」のショーウィンドーの中を撮影↓。　羊羹「馬駈ける」の切り口は↓。ガラスに余計なものが映っているが、上部が草原、下部が馬のようである。　帰宅してから、自宅の初釜用に準備した「とらや」の羊羹2本の写真を撮った↓。どのような切り口になるのか現段階では不明。　次いで、丸善に入って、版画展を覗いてみた。有名画家の有名作品が何点も出ていたが、結構なお値段。アベノミクスの影響かもしれない。　入り口に平積みになっている新刊本の中央はダン・ブラウンの新作「インフェルノ」。これはクリスマス・イヴに新宿紀伊国屋で購入し、下巻の途中まで読み進んでいる。

　通りを渡って、高島屋に。　ロビーには立派な着物と帯が掛けてあり、傍には与謝野晶子の歌が置いてある。 これは「きもの賛歌 与謝野晶子と百選会回顧展」↑のPRのようだが、着物は千總の訪問着《木花開耶姫》で、税込1,449,000円、帯は矢代仁の美尺「芳春の譜」、504,000円也。これもアベノミクスの影響なのだろうか、しっかりした値段である。　天井から下がっている絹のタペストリーは郷里のものだったので、説明文を撮影してきた↓。　高島屋の方の展覧会「星星展」↓は1月2日からなので、地下の食品売り場へ行ったが、ここも大混雑。　そろそろ帰ろうかと思って家内にメールすると、「郷里の”かぶら寿司”を買ってこい」との返事がすぐに来た。案内の女性に頼んで、その売り場を探してもらい、毎年12月26日から高島屋に出ているという富山県氷見市からの出店でゲットして帰ったが、一切れ1,000円もした。これもアベノミクスの影響なのだろうか。

　渋谷に戻ると、東急デパートに「箱根駅伝」の応援垂れ幕が下がっていた。　帰宅すると、門扉に角松が付けてあり、TVでは平均株価が1年で約56%値上がりしたということで、安倍首相も出席した大納会の様子が放映されていた。

美術散歩　管理人　とら