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![]() ここへは何回も来たことがある。最初のうちは、JR八王子駅から出ていた村内家具店の無料バスで「村内美術館」を見た後、徒歩で「東京富士美術館」まで山登りしていた(参照)。 そのうち、高速道路を使って車で行くようになったが、美術館脇の駐車スペースが限られていて、山の下の「第3駐車場」に車を置いて、やはり山登りして美術館に辿りつくようになってしまった。 そこで、今回は、京王八王子駅から始発のバスで行くことにした。渋谷-明大前‐京王八王子-美術館前というコースは快適だった。 今回はモネとシスレーの作品が多かった。モネ展は何回も見ているが、シスレー展となると、2000年に伊勢丹美術館で見たものしか覚えていない。そのHP記事はこちらである。ピサロとシスレーの風景画が見分け方について、家内に対して「空の面積が多いほうがシスレー」というような講釈をしていたらしい。図録の冒頭に載っている千足伸行氏の論考「風景画家シスレーの光と影」は、読みごたえのある文章で、思わず没入してしまった。 さて、この展覧会場は、常設展会場を通って入るという設営になっていた。ルネネサンス・バロック・ロココなどの定評ある常設展示を軽く見ながら進んでいくと、やっとこの展覧会の第1会場に到達する。 ![]() この第1章の展示品は下記のような館蔵のものが大部分で、常設展の続きのような気がして、あまりインパクトがなかった。 ・ヤン・ファン・ホイエン《釣り人のいる川の風景》1644年 ・ターナー《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》1832年 ・ドービニー《川辺の風景》1874年 ・クールベ《水平線上のスコール》1872-73年 ・ピサロ《ロンドン、ハイドパーク》1890年 ・シスレー《レディース・コーヴ》1897年 ・ブーダン《ヴェネツィア、大運河》1895年 ただ一点、クールベの《エトルタ海岸、夕日》1869年 だけが 新潟県立近代美術館 ・万代島美術蔵の初見の画だったためか、異彩を放っているように感じられた。 内容的には、この展覧会の第2章あるいは第3章に含まれるべき館蔵品もこの第1会場に展示されていた。常設展示を移動する手間を省いたのかもしれないが、customer-friendlyではない。図録を覗いてみると、これらの作品はチャッカリと第2章ないし第3章に載っていた。 第1会場と第2会場の間の二つの小部屋は、特集展示「生誕100年記念 キャパ・ビンテージコレクション」となっていた。 ここには報道写真家キャパが、1936年より1939年の4年間に、フランス、スペイン、中国などで撮影した作品36点の「ビンテージプリント(vintage print)」、すなわち「撮影直後にプリントされたもの」が展示されていた。戦場で自らも死と向き合いながら撮影を続けたロバート・キャパの人間へ興味と愛情にあふれた眼差しを感じとることができた。《中国女性兵士》1936年が特に印象的だった。《タラゴナからの避難民たち》1939年と《国際舞台の送別式》1938年の2点では、写真の裏側も見られるように展示されていた。ここには撮影年月日の他に、版権を守るためだろうか、アトリエや「マグナム」の印も押されていた。さて、今回の印象派展は、多数の国内外の美術館から、セーヌ川岸とノルマディ海岸を描いた作品を集めて展示したものである。 セーヌの上流からパリ市街、パリ近郊、下流へという流れで展示されていた。私自身は、パリでセーヌのボートクルーズに乗ったことがあるだけで、印象派の水景画・海景画のタイトルに出てくる地名の正確な位置を知っているわけではなかった。 そこで、今回は、地図を参照しながら画を鑑賞していった。以下のブログ記事も、同様にセーヌの流れに沿ってノルマンディの海岸に達する舟の旅のように書いてみることにする。↓の拙い地図は私「とら」の作品だが、必要な方は遠慮なくご利用ください。 ![]() この章は、一部を除き、第2会場に展示されていた。 Ⅰ-1: セーヌ川上流・ロワン川: ここはシスレーの一人舞台である。地図のビィ、サン=マメス、モレなどがタイトルに含まれている。 ・シスレー《春の小さな草地》1880年 テート 場所はビィ ![]() ・シスレー《モレの洪水》1879年 ブルックリン美術館 ・シスレー《ロワン川の岸辺》1885年 フィラデルフィア美術館 ![]() ・シスレー《モレのロワン運河》1892年頃 オバーリン大学アレン記念美術館 ・シスレー《モレの橋》1893年 オルセー美術館 ![]() ・シスレー《サン=マメス、朝》1884年 ロサンゼルス・カウンティ美術館 ・シスレー《サン=マメスの造船所》1885年 コロンバス美術館 ・シスレー《サン=マメスの造船所》1886年頃 ケルヴィングローヴ美術博物館 ・シスレー《サン=マメスのロワン川》1859-99年 ケルヴィングローヴ美術博物館 Ⅰ-2: パリ市内: ここにはセーヌにかかった橋や近くの公園がタイトル名になっている作品が出ていた。 ・レピーヌ《セーヌ河畔の春》19世紀後半 リーズ美術館: ・ピサロ《テュイルリー公園の午後、太陽》1900年 サントリーコレクション ・ピサロ《ポン=ヌフのテラス、アンリ4世広場、朝の雨》1902年 アーカンソー・アート・センター Ⅰ-3: パリ近郊: ベルビュー、ブーロニュの森、クールブヴォア、アルジャントゥイユ、ブージヴァル、ルーヴシエンヌ、ポール=マルリー、サルトルーヴィル ・マネ《散歩》1880年頃 東京富士美術館: ベルビュー(第1会場に展示) ・モリゾ《湖畔》1883年油彩 マルモッタン美術館、ブーロニュの森 ![]() ・ルノワール《アルジャントゥイユのレガッタ》1874年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー ・モネ《アルジャントゥイユのセーヌ川》1873年 オルセー美術館(グルノーブル美術館に寄託) ![]() ・シスレー《セーヌ川の岸辺、ルーヴシエンヌ》1870年 シェフィールド美術館 ・シスレー《モンビュイッソンからルーヴシエンヌへの道》1875年 オランジュリー美術館 ・シスレー《牧草地の牛、ルーヴシエンヌ》1874年 東京富士美術館: 第1会場に展示 ・ピサロ《ポール=マルリーのセーヌ川、洗濯場》1872年 オルセー美術館 ・シスレー《マルリーの堰》1876年頃油彩/カンヴァス46.5×61.8 ボストン美術館 ・リュシアン・ピサロ《ラ・フレットとサルトゥルーヴィル》1924年 ヴィクトリア国立美術館 Ⅰ-4 セーヌ中流: オワーズ川、エプト川とその流入部。ポントワーズ、ヴェトゥイユ、ジヴェルニー ・ロワゾー《オワーズ河岸の工場》1908年 東京富士美術館: 第1会場に展示 ・ピサロ《小川で足を洗う女》1894/95年 シカゴ美術館: エラニー ![]() ・ベリアール《ポントワーズ、サン=トゥアン=ロモヌからの眺め》1872/73年 カミーユ・ピサロ美術館 ・モネ《林檎の木、ヴェトゥイユ近郊》1878年 アーカンソー・アート・センター ・モネ《ヴェトゥイユの教会》1880年 サウサンプトン市立美術館 ・モネ《ヴェトゥイユ、サン=マルタン島からの眺め》1880年 吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託) ・モネ《ヴェトゥイユの春》1880年 ヴァルラフ=リヒャルツ美術館 ・ピサロ《セーヌ川の川船》1863/64年頃 カミーユ・ピサロ美術館 ラ・ロシュ=ギョレ(ヴェトゥイユのやや下流) ・モネ《ジュフォス、夕方の印象》1884年 群馬県企業局(群馬県立近代美術館に寄託): ジヴェルニー近傍 ・モネ《日没の効果、ポール=ヴィレのセーヌ川》1883年 アーカンソー・アート・センター: ジヴェルニー近傍 ・モネ《ジヴェルニーの林、イーゼルに向かうブランシュ・オシュデと本を読むシュザンヌ・オシュデ》1887年 ロサンゼルス・カウンティ美術館 ![]() ![]() ・モネ《日本の橋》1918-24年頃 バイエラー財団美術館: ジヴェルニー ![]() Ⅰ-5: セーヌ下流: ルーアン ・ピサロ《ルーアンのボワエルデュー橋、日没》1896年 バーミンガム美術館 ![]() 第2章 ノルマンディ海岸の陽光 海辺を描く画家たち(一部を除いて第2会場に展示) ベルク、フェガン、オンフルール、エトルタ、ヴァランジュヴィル、プールヴィル、ディエップ、トゥルーヴィル、ドーヴィル ・モリゾ《テラスにて》 東京富士美術館: 場所はフェガン。第1会場に展示 ![]() ・ブーダン《ベルクの海岸》1878年 東京富士美術館: 第1会場に展示 ・ブーダン《ノルマンディの風景》1854-57年 丸沼芸術の森(埼玉県立近代美術館に寄託): 場所はベルク。 ・モネ《ルエルの眺め》1858年 丸沼芸術の森(埼玉県立近代美術館に寄託) 再見 ・ヨンキント《オンフルール近郊の街道》1866年 静岡県立美術館 ・モーフラ《セーヌ湾のヨット》1899年 ヴァルラフ=リヒャルツ美術館 ・ ヨンキント《エトルタの海岸》1853年 バーミンガム美術館 ・モネ《荒天のエトルタ》1883年 ヴィクトリア国立美術館 ![]() ![]() ・ブーダン《エトルタの浜辺の洗濯女たち》1894年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー ・モネ《ヴァランジュヴィルの教会とムーティエの道》1882年 コロンバス美術館 ・モネ《プールヴィルの断崖》1882年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー ・モネ《ル・カヴェへの道、プールヴィル》1882年 ボストン美術館 ・モネ《プールヴィルの断崖》1882年 東京富士美術館 ・モネ《プールヴィルの上げ潮》1882年 ブルックリン美術館 ![]() ・モネ《ディエップの崖にて》1897年 サントリーコレクション ・ピサロ《ディエップの外港、午後、陽光》1902年 ディエップ城美術館 ・ブーダン《トゥルーヴィルの浜辺》1887-96年頃 ブルックリン美術館 ・ブーダン《ドーヴィルの海水浴》1865年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー ![]() ・ロワゾー《ブルターニュ、サン=リュネールの断崖》1904年 サントリーコレクション ・モネ《ポール=ドモワの洞窟》1886年 茨城県近代美術館: べリール島 ・セザンヌ《小舟と水浴する人々》1890年頃 オランジュリー美術館 空想世界 マネの《アルジャントゥイユ》トゥルネー美術館蔵が東京展に出展されないのはひどく残念でだった。図録の冒頭の論説のタイトルが「印象派と水辺の風景-マネの《アルジャントゥイユ》を中心にとなっているだけになおさらで、曰く不可解である。どうしても見たい場合には、2014.3.11-5.11に京都文化会館で開催される予定の「京都展」に行かなければならないということになってしまう。 恐らくこれが2013年の見納め展覧会になってしまうだろう。現在国立西洋美術館で開催中の「モネ展」と称する「印象派展」と併せて見ればパーフェクトなのだが、残念ながら12月27日~1月1日は休館。新年は1月2日より開館だが、1月5日で東京展は終了し、1月15日~3月2日から福岡展が福岡市美で開かれる。但し、福岡展にもマネの《アルジャントゥイユ》トゥルネー美術館蔵は出てこない。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-12-28 21:29
| 印象派
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