記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
2004年に「干支の西洋画」をホームページ「美術散歩」にまとめはじめて、明年で足かけ11年目になる。2010年からは、本ブログに文と画像をあげ、ホームページからリンクすることにしてきた。
さて、来年2014年は午年、すなわち「馬」である。 西洋画には「騎馬像」は無数に存在するが、この場合は馬上の王侯や騎士が主役で、馬は脇役である。 例えば、有名なロシナンテ(Rocinante)は「ドン・キホーテ」(1868年頃 ノイエ・ピナコテーク蔵↓)の馬の名で、ドンキホーテの分身ともいえる存在であるが、 名前の由来としてはスペイン語の「Rocín(駄馬)」と「ante(以前)」、すなわち「元・駄馬」という脇役に過ぎない。 以下、時代を逆行する順序で、そのような「馬の像」を列挙してみたい。 Ⅰ.印象派の馬 1.エドガー・ドガ(1834‐1917) ドガは目に問題があったため、太陽の光を浴びることを好まなかった。その例外は「競馬場」へ出かけることだったが、制作自体はアトリエで行われた。テーマとしては、競馬場における騎乗された馬が多く、馬単独の作品はそれほど多くない。 ・ドガ《草原の馬》 1871年、31.8 × 40 cm、ワシントン・ナショナルギャラリー 蔵↓: ・ドガ《馬の像》 1865-81年、ブロンズ、高さ19cm、オルセー美術館蔵↓: Ⅱ.ロマン派の馬 1.テオドール・ジェリコー(1791-1824) 《メデューサ号の筏》で有名なロマン派のジェリコーは、生涯にわたって馬を題材にした作品を数多く残している。彼は厩舎のある広大な地所をヴェルサイユ近郊に所有する叔父の許に滞在して馬を描写していた。彼が33歳で夭折したのは、相次ぐ馬の事故による負傷が原因であった。 ・ジェリコー《厩舎の英国馬》 1810-12年、水彩、19x24cm、ルーヴル美術館蔵↓: ・ジェリコー《灰色のアラブ馬》 1814年以降、油彩、66x82cm、アイルランド国立美術館↓: 2.ウジェーヌ・ドラクロア(1798-1863) このロマン派の巨匠が描いた馬だけの画はそれほど多くない。 ・ドラクロア《嵐におびえる馬》 1824年、水彩、24X32cm、ブタペスト国立西洋美術館蔵↓: Ⅲ.動物画家の馬 1.ハミルトン(Johann Georg de Hamilton 1672 – 1737) 18世紀、オーストリアで活躍した南ネーデルランド出身の画家で、狩猟画を得意とした。 ・ハミルトン《まだら馬の像》 1700年、油彩、ウィーン・リヒテンシュタイン美術館蔵↓ 馬の画で知られる18世紀のイギリスの画家。 彼は、1754年に農家を借りて馬の解剖に没頭し。1766年には「馬の解剖学」を出版しているほどである。 ・スタッブス《ウィルスジャケット》↓: 1762年頃、油彩、292 × 246.4 cm、ロンドン・ナショナルギャラリー蔵↓: この作品には、同じくワトソン=ウェントワースのために描かれた2枚のヴァリアントがある。↓はその一つ。1761-62年、油彩、 325 x 259 cm、個人蔵 3.ジャック=ローラン・アガシ(Jacques-Laurent Agasse 1767 – 1849) スイスの動物画家。ジュネーヴで生まれ、美術学校で学んだ後、パリの獣医学校に入って、馬などの動物解剖学を学んでいる。イギリス競馬に関する造詣も深かった。 ・アガシ《馬の像》 1794-95年、油彩・紙、 36 x 44 cm、個人蔵↓: ・アガシ《牧草地の白馬》 1806-1807年、油彩、ウィンタートゥール・オスカー=ラインハルト財団蔵↓: Ⅳ.ルネサンスの馬 1.レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci 1452-1519) レオナルドは、ミラノにおける《スフォルツァの騎馬像》の鋳造計画にあたって、従来の騎馬像の他に、実際の馬も研究し、いくつものスケッチを残している。この騎馬像はブロンズでの製作を目指し、1493年11月に馬の部分の原型像(粘土製)が完成したものの、戦争のためブロンズ化は中止され、その後原型像も破壊されてしまった。 ・レオナルド《棒立ちになった馬》 1503-04年、赤鉛筆とチョーク、15.3 x 14.2 cm、ウィンザー城、王室図書館↓ ・デューラー《大きな馬》 1505年、エングレーヴィング、16.7 x 11.9 cm、カールスルーエ州立美術館蔵↓: 3.ジュリオ・ロマーノ(Giulio Romano c. 1499 – 1546年) 16世紀イタリアの画家・建築家で、ラファエロの弟子だが、盛期ルネサンスからマニエリスムへ移行した画風を示している。ちなみに、ジュリオ・ロマーノの《聖家族》・《聖母子》は、今年の「ラファエロ展」で見ている。 ・《馬: お気に入りのモレル》: 1526年頃、フレスコ、マントヴァ・テ宮殿 馬の大広間↓ 美術散歩 管理人 とら ©Tora 【干支の西洋画 一覧】 2004 申
by cardiacsurgery
| 2013-12-17 13:33
| 国外アート
|
ファン申請 |
||