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この展覧会は3期にわたっているが、巴水フリークの「とら」は全期見るつもりになっている。
・前期(2013.10.27-12.1): 大正7年~昭和5年 ブログ記事。千葉市美術館の展示は渡邊版のみだったので、今期も両者の展示リストを比較しながら、渡邉版以外の版に特に注意して見て回った。 大田の展示リストは制作年月順であるが、実際には観客の理解を援けるべく、以下のようないくつものセクションに分けて展示されていた。 ・森ヶ崎: 巴水は版元や制作年代を超えて同一主題に取り組んでいた。 昭和6年の水彩画《森ヶ崎の月》と芳壽堂版《昇る月(森ヶ崎)》ならびに 昭和28年の水彩画《森ヶ崎の月》↓はその一例である。 ![]() ![]() ![]() ・摺りの比較: 昭和6年の渡邊版《清洲橋》3図の比較(試摺の一点は朱色)、昭和8年の渡邊版《八之戸 鮫》の2図の比較(晴天版、雨降版)、昭和8年の渡邊版《青森縣 蟹田》3図の比較、昭和8年の渡邊版《二見ヶ浦》2図の比較。 ・土井版: 《富士乃雪晴》2図、《暮るゝ雪》3図、《霧の朝(四谷見附)》、《春之雪(京之清水)》、《夜之池畔(不忍池)》、《五月雨(荒川)》2図。いずれも昭和6-7年の制作。 《夜之池畔(不忍池)》↓に「ドイ」と書かれているところ↓↓には、実際には仁丹の広告塔があったとのこと。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・日本風景集Ⅱ 関西編: 全24図のうち、千葉では8図みられたが、大田では3図のみ。 ・世界遺産「富士山」: ここにはシリーズもの以外の富士山が14図も出ていた。それらのスケッチも見事で、このセクションが中期の白眉のように思われた。 タイトル《山中湖の暁》、《冨士ハ暮るゝ(河口湖)》、《富士川》(①・②)、《河口湖》↓2図、《薩埵峠の冨士》(①・②)、《無題(精進湖)》、《山中湖不動坂》、《鳴澤之冨士》2図、《西伊豆 木負》、《忍野の冨士》、《明けゆく冨士》↓↓、《吉田の雪晴》で分かるように、いろいろな場所からの富士山を描いている。 ![]() ![]() ・塩田竹蔵: このサンフランシスコ在住の浮世絵商は、巴水の海外紹介に尽力した。そのお礼として、渡邉は塩田の還暦祝いに《両班》↓と《華盛頓 記念塔(ポトマック河畔)》↓↓を制作して贈った。 ![]() ![]() ・巴水人形畫集: これは大田だけだが、多数のため会期中に展示替えされる。 ![]() ![]() ・朝鮮八景: 今までのマンネリの夕闇巴水を超えた新境地が開拓されている。 大阪で関西美術社を経営していた内藤清風が自家出版を計画して巴水に依頼した。制作は渡邉に委ねられ、昭和14年に出版され、後にこの版木や版権は渡邉に譲渡された。 千葉も大田も全8図出展。↓は《朝鮮八景 水原華虹門》。 夜明けから洗濯する女性たち。これは風景画というよりも巴水が描きたいと思っていた風俗画。 ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-12-12 11:03
| 浮世絵
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