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不思議なことに、今まで有名観光地の江の島に行ったことがなかった。
ただ、葉山あたりから見た江の島の姿が記憶に残っていたので、いつかは行ってみたいと思っていた。 数日前に箱根の岡田美術館に行ったが、観光らしきものとは無縁だったし、良い天気が続いているので、急に思い立って江の島に行くことにした。 家内は鎌倉育ちで、江ノ電で学校に通っていたということで、早速ガイド気分である。 さらに階段を下り、「稚児が淵」の崖上に着く。ここは次のような伝説の場所。 鎌倉建長寺の僧・自休が江の島で百日詣をしていた時に現れた鶴岡八幡宮の稚児・白菊丸を見そめて恋心を告げた。夜陰に乗じて江の島に現れた白菊丸は、辞世の句「白菊と 慕ぶの里の 人とはば 思い入江の 嶋とこたへよ、 うきことを 思い入江の 嶋かげに 捨てる命は 波の下草」を書きつけた扇子を渡し篭の人足に手渡し、稚児ヶ淵の崖の上から身を投げた。追いかけて来た自休も辞世「白菊の 花の情けの 深き海に 共に入江の 嶋ぞ嬉しき」を残して、自らも身を投げた。さて、「岩屋」は歌川国芳の《相州江之島之図》↓を見てから、気になっていた場所である。 ・月岡芳年《芳年武者旡類 遠江守北条時政》↓: 北條時政が江の島に35日間参籠して子孫繁栄を祈願したところ、満願の夜に赤い袴に柳裏の衣をつけた端厳美麗な女房の姿に化した竜神が忽然と現れた。 当時、江の島にあった三つの弁財天(上之宮・下之宮・本宮)は巳年と亥年に交代で開帳していた。この画が出版された天保4年には下之宮弁財天の開帳があり、江戸からの参詣者が多かったという。 「第一岩屋」にほうへ分岐。右側は池となっていて小さな魚が泳いでいた。 与謝野晶子の歌碑があって「沖つ風 吹けば またゝく 蝋の灯に 志づく散るなり 江の島の洞」と彫られていた。 2013.11.30~12.29は「江の島岩屋20周年記念イベント」として、「Wonderful Wave」という水面のインタラクティブシステムが作動していて、手をかざすと水面に映しだされているイルカが動くようになっていた。 少し入ったところで、与謝野晶子のようにキャンドルライトをもらい、まずは左俣へと進む。 今から1500年も昔、鎌倉の深沢山中にある底なし沼に五つの頭を持つ悪龍が住みつき、子供を生贄にとることからこの地を「子死越」と呼んでいた。ある時「子死越」の海上に雲が垂れ込め、天地が激しく揺れ動いた後に天女が現れた。雲が晴れると、海上には島が出来ていた。これが現在の江の島で、天女が江の島の弁財天。五頭龍は現在鎌倉市「腰越」の「龍口明神社」に祀られている。第二岩屋の突き当りには龍神が置かれていたが、手を叩くと光るという仕掛けの作り物だった。 帰途、海中に耀く「亀岩」↓を見た。今回の江の島では、健康長寿の徴である亀を「八方睨みの亀」、「亀石」そしてこの「亀岩」と3回も拝むことができた。 好い日、佳い旅だった。「美術散歩」というより「観光旅行」あるいは「健康長寿亀参拝旅行」だったかもしれない。 最後に、拝見しなかった弁天様の代わりに月岡芳年の《今様けんし 江之島児ヶ淵》の鮑採りの海女をアップする。じぇ・じぇ・じぇ! 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-12-08 16:21
| アート一般
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