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急に思い立って箱根の小涌谷に2013年10月に新設された「岡田美術館」に行ってきた。
この個人美術館のオーナーは岡田和生氏という実業家。パチンコ機やパチスロ機、ゲームソフトなどの大手製造メーカー・ユニバーサルエンターテインメントKKの経営者で、MOA美術館や箱根美術館を創った宗教家の岡田茂吉氏とは別人。 今回、小林忠氏という専門家が館長に就任されたことは、この美術館の信頼性を著しく高めている。少なくとも、私の場合はそうであった。このブログでも、氏は北斎①、北斎②、写楽、浦上玉堂、鈴木春信、田中一村、ファインバーグ・コレクションなどの記事に登場しておられる。 前夜に、早朝7:28新宿発の小田急ロマンスカーをネット予約。 天気は上々。車窓からは富士山も良く見える。 入場料2,800円は観光地料金だから致し方ない。 会場内には携帯電話・カメラは持ち込み禁止。会場入口での手荷物のX線チェックや身体の金属チェックは飛行場と同じ厳しさである。 まずは上述の巨大壁画《風・刻》の前を通って、1Fの入口に向かう。すべての扉は自動で開閉する。 今回は「日本・東洋 美の遺産展」と銘打った開館記念展。会期は2013年10月4日(金)~12月30日(月)。 温泉熱利用なのだろうか。室内温度は20℃に設定してあるということで、冷えた身体にはとても暖かく感じられた。 同行の家内とある程度話しながら観賞できたが、音が響くのであまり大きな声は出せない。 1-2Fには、中国・韓国・日本の陶磁器が網羅されており、ものすごい数の展示品に圧倒された。陶磁器の重要作品の画像はネットで見られる(こちら)。 各階ともに会場内は自動扉によって仕切られているが、次のセクションに入るたびに厖大な数の展示に驚く。 中国では殷の青銅器から清の磁器まで、韓国では高麗から李氏朝鮮までの陶磁が揃っていた。 中國の青銅器の画像はこちらだが、お気に入りは饕餮文方罍(ほうらい)と呼ばれる祭礼用の酒器。 前日、戸栗美術館で勉強してきた中国・韓国・日本の青磁も多数出展されていて、良い復習になった。 日本のものも、土偶・埴輪から古九谷・鍋島、仁清・乾山まで多彩である。 3・4Fは、桃山時代以降の絵画で、ネットでその一部が見られる(こちら)。 大きな屏風が多いため、ある程度スピードアップして見られた。 俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、神坂雪佳に至る琳派の作品が揃っており、長沢蘆雪・曽我蕭白・伊藤若冲などの奇想派、葛飾北斎や喜多川歌麿の肉筆画、菱田春草・横山大観・速水御舟・小林古径・東山魁夷などの近代画家の作品まで見られた。 5Fは、仏教美術(画像はこちら)。平安時代の薬師如来(滋賀県潮音寺旧蔵)の顔がとても穏やかで、二人で手を合わせて、健康を祈った。 5Fのベランダからは庭園を眺められそうだったが、鍵がかかっていてベランダに出られなかった。残念。 ちょうど12時になったので、陽のあたる前庭に出て、「源泉かけ流しの足湯」で、疲れきっていた足を休めた。正面の大壁画を見ながら食べるオニギリの味は最高。至福の時だった。 良い美術散歩だった。箱根に美術館が沢山あるが、車で坂道を上り下りするのがオックウだったので、今までなんとなく敬遠していた。 鉄道とバスを使えば、こんなに短時間で行ってこられることを認識したので、今後の美術散歩の範囲が拡大しそうである。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-12-06 14:20
| 東洋アート
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