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千葉市美術館の「川瀬巴水展」に続いて、大田郷土博物館でも開かれている「川瀬巴水展」の前期を見に行った。入場無料である。
西馬込駅から馬込文士村への道を通ってここへ行くのは、没後50年展(前期、後期)以来であるが、周囲の景観はほとんど変わっていない。 ![]() ![]() ポスター・幟・チラシのビジュアルは、当然ながらご当地の《馬込の月》。これは「東京二十景」の一つで、昭和5年5月24日に写生されたもの。2000枚も売れたという。これは「東京二十景」《芝増上寺》の3000枚に次いでの数である。 この大田区郷土博の展覧会は、次のように全中後の3期に分かれていて、全点展示替えされるからしばらくはこの道を通うこととなる。 ・前期(2013.10.27-12.1): 大正7年~昭和5年(関東大震災復興期)千葉市美術館の展示は渡邊版のみだったので、今回は両者の展示作品リストを比較しながら、渡辺版以外の版に特に注意して見て回った。 両者のリストを比較すると下記のようである。 1.最初期(大正7-8年、渡邊版): 千葉=8、大田=3上記のように、今回の大田の展覧会には「東京二十景」が揃って展示されている。 このシリーズは関東大震災に耐えた震災前の風景を選んで制作されており、結果として震災後の新旧混在する東京の姿を描いたものとなっていた。 例えば、《芝増上寺》では、震災に耐えた山門の前の雪道を行く女性が震災前と変わらぬ和笠をさし下駄に爪かけを付けた姿として描かれ、震災に耐えた《新大橋》には、復興した灯りとともに市電のレールの敷かれた道を行く人力車が写しだされ、また《矢口》には、震災復興で忙しくなった砂利取り舟が取り込まれている。 また、《馬込の月》は巴水が震災後引っ越した馬込の風景であるが、この地は関東大震災で影響がなかったために文士村ができたことから分かるように、震災以前の姿をそのままに留めている。 このような懐かしい風景は人々の心をとらえ、《芝増上寺》は3000枚、《馬込の月》は2000枚も売れたという。 また、千葉では出ていなかった渡邊版で今回見られた作品としては、巴水唯一の美人画《ゆく春》大正14年 を挙げたい。これは没後50年展・後期でも見ているので、その時の画像を再掲する。 ![]() 伊せ辰版では、《浜町河岸》↓、《歌舞伎座》、《山王の残雪》、《芝大門》など大正14‐15年の作品が出ており、大正14年作の《代地の雪》としては、原画・校正摺・完成作↓↓が並んでいた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら 【付記】 中期はこちら
by cardiacsurgery
| 2013-11-29 15:31
| 浮世絵
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