記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
この記事では、下記の3項目に絞って、感想をアップする。 Ⅰ.空を飛ぶ夢Ⅰ.空を飛ぶ夢: 1930年代から1945年までの作品 このセクションでは、戦争一色になった日本において制作に携わっていた画家たちの中で、①戦争記録画を描いた小川原脩・石川寅治、②戦争に対する複雑な思いを描いた靉光・麻生三郎・北脇昇・松本竣介に大別して、それぞれの作品が展示されていた。 その中で、「空を飛ぶ夢」という括りで展示されていた通常の「戦争記録画」は、下記の2点である。私としては、いずれも初見のようだったので写真を撮ってきた。 ・小川原脩《アッツ島爆撃》: 戦争記録画の中にはこのように優れた芸術作品もある。 ・北脇昇《空港》: カエデの種は飛行機に、ヒマワリの種の部分のようなものは管制塔のように見える。上空に浮かぶ木片は宇宙ステーションのよう。すなわち、ここでは、小さなものが巨大なものに見立てられている。 理想主義Idealismと現実主義Realismの「はざま」で、苦悩した例として、藤田嗣治の作品の「変化」が取り上げられていた。時代とともに移り変わる藤田の様式の背後に、画家のエゴイスティックな「思い」が透けてみえるようだった。 ・藤田嗣治《リオの人々》: 1930年代、フランスで人気だった藤田が中南米を訪れた際に描いた異国情緒あふれる水彩作品。 今回のコレクション展の会場のあちこちに、日本の伝統的絵画を超えようとする国際的近代絵画、すなわちモダニズム作品が展示されていた。 ・速水御舟《京の家・奈良の家》: 東近美新収蔵作品。右に京都の町屋、左に奈良の大和棟の家屋が描かれたモダニズム感覚の日本画。 《京の家》の建物は大きく捻じれ、《奈良の家》の中庭はせり上がって見える。これは、平面的な画面構成を優先した結果として生じた歪みである。 構図に地面を入れないのは、上部の空と下部の屋とが作り出す相似形の差異を明らかにするためらしい。 《穹》とは広く張った大空の意味で、この場合は夜の田園風景。異常に輝く月の下で、木立に囲まれた一角だけが明るく浮かび上がる光景はこの画家の心象風景なのだろう。全体としては象徴派絵画といえそう。 さらに床面は、下半身や座面と反対の、向って右上から見下ろす視点で描かれている。 このような視点のズレのため、モデルが椅子とともに浮き上がるように見える安井のセザンヌ礼賛絵画。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-09-30 21:39
| 近代日本美術
|
ファン申請 |
||