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前期の展示を見たのは9月7日(最下段の5回のレポ参照)。後期は9月27日に見に行った。見事な秋晴れの空が、全期間見られる《金獅》の看板↓の上に写っている。
蛇足ながら、5 点は10月8日以降の展示なので、今回は観られなかった。もう一度見に行くことが必要かな??? 第1章 画家としての出発 1882-1891 4 保津川 明治23(1890)年 東京国立博物館: 上手い! M-03 芸阿弥(唐瓜と胡蝶図)模写 明治22(1889)年 京都市美術館 後期: 見事! M-04 雪舟(山水長巻)模写 明治23(1890)年 京都市美術館 巻き替え: 今期は春の水の部分がでていたが、雪舟の本画(こちら)とは異なり、美しい水色のない淡彩だった。 M-05/06/0708 写生帖 明治13~15(1880~82)年頃 京都市美術館 頁替え 第2章 京都から世界へ 1892-1908 8 平安神宮・円山公園 明治29(1896)年東京国立博物館(TNM): 「平安神宮景色図・時代行列図」屏風陳列会に依頼されて出品。右隻は円山公園の景色の黒の濃淡による遠近法が印象的であり、左隻は平安神宮で、建物の朱と屋根の緑が鮮烈である。 ↓はクリックで拡大 19 寿山福海図 明治37(1904)年頃 海の見える杜美術館: 対幅。右幅には、山・滝・白鹿2頭、左幅には、海・川・白鶴2羽。 22 河畔群鷺 明治37(1904)年頃 個人蔵: 金屏風。右隻には、魚籠の置かれた舟の艫の櫂にとまる1羽の黒い鷺。左隻には、樹にとまる2羽の白鷺。 23 獅子図 明治37(1904)年頃 大阪歴史博物館: 6曲2双の金屏風。左隻の雄ライオンは飛び上がり、タテガミがたなびいている。右隻の雄ライオンのタテガミも同様に流れるように描いている。両ライオンのシッボの先端の密集した毛との描き分けは絶妙。 25 花の山 明治38(1905)年頃 愛媛県美術館: やや赤みを帯びた褐色。巧みな空気遠近法によって、見るものの視線を奥の下り坂に誘導していく。樹木の質感の写実表現も上手い。 M-09/10 写生帖 明治34~41(1901~08)年頃 京都市美術館 頁替え ◆特集展示1:美術染織の仕事 M-16 『新衣裳』 24号明治37(1904)年2月15日髙島屋史料館 M-17/18 出勤簿明治22(1889)年 髙島屋史料館 頁替え M-22/23 竹内栖鳳発信書簡 年代不詳 髙島屋史料館 第3章 新たなる試みの時代 1909-1926 42 漁村松濤 大正6(1917)年頃 京都国立近代美術館: 穏やかで、南画的な作品。 46 街道午蔭 大正8(1919)年 個人蔵: こちらも土田麦僊の南画の影響を受けている。 47 群鴉 大正10(1921)年頃 個人蔵: デザイン的感覚の作品。中央のカラスは柿をつかんでいる。 56 宿鴨宿鴉 大正15(1926)年 東京国立近代美術館: 画像はこちら。しっとりとした水墨画である。 M-24 アレ夕立に(下絵) 明治42(1909)年 京都市美術館: 肝心の完成図は10月8日以後の出展。 M-28/29/32/33 裸婦(素描)・M-35 天女(素描) 明治43(1910)年頃 京都市美術館 M-37 写生帖(班猫など) 大正13(1924)年頃京都市美術館 ◆特集展示2:旅 58 北越探勝帖 明治19(1886)年 海の見える杜美術館 頁替え 60 棲鳳十二富士 明治26(1893)年頃 海の見える杜美術館 頁替え: 見開き左の富士山の色と姿は、下記の本間美術館蔵の《富士図》に類似しており、思わず振り返って見比べた。 63 和蘭春光・伊太利秋色 明治35(1902)年 個人蔵: 6曲2双の金屏風。右隻にはオランダの古い風車と遺跡、左隻にはイタリアの古代彫刻と遺跡がシットリとしたタッチで描かれている。 65 富士図 明治時代 本間美術館: 構成と色彩はまことに見事。豪快な富士山である。 67 風薫双塔寺 大正15(1926)年頃 栃木県立美術館: 遠景に塔は2つ描かれている。栖鳳は、かねがね中国の塔を描きたいと思っていたとのこと。 71 水郷 昭和8(1933)年個人蔵: こちらは、中央には、潮来の水郷に浮かぶ小舟が描かれている。のどかな風景。 M-38/39/40/41/42/43/44/45 写生帖 明治18~昭和3(1885~1928)年頃 京都市美術館 頁替え M-47/49 栖鳳発信 ヨーロッパよりの葉書 明治33(1900)年 海の見える杜美術館 M-51/53 栖鳳コレクション ヨーロッパ絵葉書 年代不詳 海の見える杜美術館 M-54 栖鳳旧蔵 パリ万国博覧会図録 明治33(1900)年 京都市美術館 頁替え 第4章 新天地をもとめて 1927-1942 74 小春 昭和2(1927)年 海の見える杜美術館: 草の入った籠の前には、1匹の猫。 75 秋興 昭和2(1927)年 京都国立近代美術館: 枯れ始めた蓮の葉と3羽の鴨。 76 海浜風色 昭和2(1927)年頃 海の見える杜美術館 78 禁城松翠 昭和3(1928)年 泉屋博古館分館: 宮城のお堀。黒い樹と水の色の対照が凄い。以前に野間美術館で見た《古城枩翠》と類似の構図であるが水面の色が少し異なっているような気がする。 81 薫風稚雀・寒汀白鷺 昭和3(1928)年 宮内庁三の丸尚蔵館: 対幅。樹にとまるスズメ2羽と船にとまる白鷺1羽。 84 炎暑 昭和5(1930)年 愛知県美術館(木村定三コレクション):大きなジョウロに蜂1匹。 102 柳蔭雑居 昭和13(1938)年 北野美術館: のどかな中国の民家。牛や鶏が描きこまれている。 105 艶陽 昭和15(1940)年 山種美術館: 「紀元二千六百年奉祝美術展覧会」(参考)への出品作。くるくる巻いた豌豆の弦と体をくねらせる蛇が不思議なコントラストとなっている。豌豆の明るい緑と花の赤紫はいかにも平和だが、そこに忍び寄る蛇はいかにも不気味である。華やかな晩春を意味する《艶陽》という画題は、いかにも紀元二千六百年奉祝という時宜にはかなうものであるが、蛇を描きこんだ栖鳳の存念は曰く不可解である。 昭和15年(1940年)に画業50年と紀元2600年を記念して《海山十題》20幅を描き、その売上金50万円を軍用機調達のために献納した横山大観と竹内栖鳳は同じ穴のムジナだったと知ってチョットがっかりしたのである。 竹内栖鳳は、昭和17年2月3日に、陸海軍省へ1万円宛、合計2万円を献金している。また昭和17年3月19日に結成された日本画家報国会によって開催された展覧会「日本画家報国会軍用機献納作品展」の全作品は三越によって買上げられ、その売上金20万円は飛行機献納のために陸海軍恤兵部へ10万円ずつ献納されれたことも事実なのである。(参照)。 M-56 惜春(下絵) 昭和8(1933)年 京都市美術館: 後期展示されている大阪新美術館建設準備室蔵の《惜春》の下絵。こちらも大きい。 M-57 夏鹿(下絵) 昭和11(1936)年 京都市美術館左隻: 前期に出ていたMOA美術館蔵の大きな屏風絵《夏鹿》の下絵。完成作にはない2羽のハトが描かれている。 M-58 写生帖 昭和12(1937)年頃 京都市美術館 頁替え M-59/60 栖鳳写真資料・栖鳳アルバム 年代不詳 海の見える杜美術館 頁替え ◆特集展示3:水の写生 111 瀑布図 明治時代 岐阜県美術館: 画面左の白く広い部分は滝。岸壁は画面右端の狭い部分。このようにしてこれが大瀑布であることを表現している。 112 風濤 大正7(1918)年頃 海の見える杜美術館: 青と緑の色彩が目立ち、風に巻き上がる波を描いた豪快な作品。 114 瀑布 昭和14(1939)年頃 海の見える杜美術館: こちらは滝は右の広い部分に、岸壁は左の狭い部分に描かれている。 115 渓流(未完) 昭和時代 京都市美術館: 垂直に落ちる滝が水平の本流に交わっている。岸壁など周囲の描写は未完成なので、抽象画のようにも見える。 M-61 写生帖/63(写生縮図) 明治17~昭和9(1884~1934)年頃 京都市美術館 頁替え M-64 栖鳳写真資料 年代不詳 海の見える杜美術館 後期 前期早々に見に行った時にくらべると、観客数は激増していた。後期に初めて出てきた作品と通期に展示されている作品を併せみた今回の再訪はなかなか良かった。前期にご覧になった方には、後期もご覧になることをお勧めします。 美術散歩 管理人 とら 1「概報」、2「前期第1章」、3「前期第2章」、4「前期第3章」、5「前期第4章」、6「後期その1」、7「後期その2」
by cardiacsurgery
| 2013-09-29 01:01
| 近代日本美術
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