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![]() 2004年に同じ東京芸術大学大学美術館で開催された「興福寺国宝展」を見ており(HP記事)、「興福寺国宝館」には2006年に訪れたことがあるが(HP記事)、人間の記憶は曖昧なものでかなり忘れている。 今回の展覧会は「興福寺創建1300年記念」ということであるが、折しも工事が進捗している中金堂再建の勧進を目的とした展覧会のようでもある。 まずは地下2階の第1展示室へ。ここでは第1章の作品が見られる。 第1章 法相宗の教えと興福寺の絵画・書籍 会場に入ってすぐのところに置かれた《厨子入り木造弥勒菩薩半跏像(国宝館)》(鎌倉時代)↓がわれわれを迎えてくれる。きわめて保存状態の良い、美しいホトケサマである。垂髻・宝冠・胸飾・瓔珞などをじっと眺めた。 ![]() 展示の順序としては、興福寺の重文の法相宗関連書跡がいくつも並んでいるところから始まるが、横目で見ながら先に進む。 《持国天像》↓は再見であるが、炎光背にし、邪鬼を従者としている姿は記憶の片隅に残っていた。この持国天像は剣を上向きに持っているが、後期に登場する《増長天像》は似たような姿ながら、剣を下向きにしているとのことである。どうせならば、この「二天王図」を並べて見たかった。 ![]() ![]() 第2章 国宝 板絵十二神像の魅力: これは第1展示室を一旦出て、エレベ―ター・ホールを通りこして、向かいの第2展示室に陳列されているのだが、第1展示室から出て一旦エレベ―ター・ホールに戻るので、すぐにエレベーターで第3展示室に向かい、この第2展示室を見逃してしまう人も多いようだ。この美術館の人間工学的欠陥のせいであるが、今さらどうしようもないので要注意である。 今回は、この有名な《板彫十二神将像》の全12点を一度に見ることができた。これは平安時代(11世紀)の作。かつては東金堂の薬師如来像の台座の周囲に配されていたともいわれているが、現在は国宝館に置かれている。 展示会場では、四角形の建物に3点ずつ4面に配置されていたが、その配列順序はどのように決めたのだろうか。 厚さ3センチ前後の檜板を彫りだした神将たちの姿は、色彩は薄れてしまっているものの、その表情の豊かさと躍動感は見事である。全画像はこちらでみられる。各像の頭上には干支の動物が乗っている。 ↓は、このうち一番面白い恰好をしていた「迷企羅大将像」で、頭上に乗っているのは酉。 ![]() 現在も東金堂に安置されている国宝《木造十二神将立像》(鎌倉時代)は、本尊・薬師如来の眷属(従者)として、その守護神の役割を果たしてきた。今回この12躯が揃っている光景は圧倒的な迫力だった。 全画像はこちらで見られる。各像が頭上につける干支の動物は次の通りであるが、双眼鏡で一つ一つ確認した。なかなか面白かった。 1. 毘羯羅 BIKARA 大将像: 子↓は、この中もっとも強烈な印象を受けた「伐折羅大将立像」である。 ![]() ![]() 15世紀初頭に火災に遭ったため、このように頭部だけが国宝館に保存されているのである。後方から見るのは初めてであったが、後頭部にぽっかりと大穴が開いており、その無残さがしっかりと記憶に残った。 この仏頭が上述の火災で本尊の座を新しい薬師如来に譲って以来、《木造十二神将立像》と揃って並んだのは初めてで、今回の展覧会での展示が、実に約600年ぶりの再会の場となったわけである。 第4章 特別陳列 深大寺釈迦如来倚像―白鳳の微笑 白鳳時代の銅造仏は関東の龍角寺や深大寺にも残っているいる。このことは本年4月に千葉市美術館で開催された「仏像半島展」の記事に画像として載せている↓。 ![]() ![]() 素晴らしい展示だった。できれば後期にももう一度出かけて、この感動を再び味わいたい。 【註】 後期の記事はこちら 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-09-25 00:02
| 仏像
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