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第4章 新天地をもとめて 1927-1942
昭和に入ると栖鳳はしばしば体調を崩し、転地療養のため湯河原へ赴いたが、健康を回復すると、以前よりさらに精力的に制作した。この時期の栖鳳の作品には、対象を素早く的確に表現する筆致や自然を見つめる暖かい眼差しが表れてきた。さらに晩年に至っても、金箔により陽光の輝きを表現するような実験的な作品を制作していた。 72 酔興 大正13(1924)年 京都市美術館: 大津絵。大杯を持つネズミと猫の間には酒の入った瓶子。まずネズミを酔わせて・・・と考えている猫。アイコン画像 73 馬に乗る狐 大正13(1924)年 京都市美術館: 大津絵。 77 おぼろ月 昭和3(1928)年 京都国立近代美術館: 月を観る狐。 83 東海神秀 昭和4(1929)年 個人蔵: 富士に三保の松。 85 潮沙去来 昭和5(1930)年 MOA美術館 86 雷公 昭和5(1930)年頃 京都市美術館: 俳画風大津絵。雷神が黒雲とともに落した太鼓を拾いに降りてくる。アイコン画像 88 水村 昭和9(1934)年 京都市美術館: しっとりとした水墨画 90 蛙と蜻蛉 昭和9(1934)年 山種美術館: 鳥獣戯画丙巻の影響。 92 驟雨一過 昭和10(1935)年 京都市美術館: 濡れそぼる二羽のカラス、雨上りの湿った空気を「銀潜紙」に描き出している。今回のマイベスト。 93 清閑 昭和10(1935)年頃 京都市美術館: 穏やかに寝ている幸せな仔犬。展示画像はこちら。 96 若き家鴨 昭和12(1937)年 京都国立近代美術館: 右隻には争って餌を食べている幼い家鴨。左隻には満腹で休憩中の家鴨。 文化勲章を受賞したその年に制作されたこの軍国賛美の絵には、大きな太陽、紅葉、鷹が描かれている。 今回展示されていたのはポスター《雄飛報国之秋》↓の原画。 また、新見美術館寄託の絹本彩色《雄風》昭和12(1937)年、61.4×71.8㎝は、この日本芸術院蔵の原画に近い構図の作品である。この辺りの関係はどのようになっているのだろうか。 ちなみに「国民精神総動員」とは、第一次近衛内閣が昭和12年9月から行った「国家のために自己を犠牲にして尽くす国民の精神(滅私奉公)」の推進運動ないしブレイン・ストーミングである。 「贅沢は敵だ」「欲しがりません勝つまでは」「遂げよ聖戦 興せよ東亜」「聖戦だ 己れ殺して 国生かせ」などの「国民精神総動員標語」は、梅干し一つの「日の丸弁当」や「国民服・モンペ服」の推奨とともに私の記憶に鮮烈に残っている。 98 朝寒 昭和12(1937)年 個人蔵 100 春宵 昭和12(1937)年頃 海の見える杜美術館: 蕪に鼠の組合せは、「株(かぶ)が鼠のように増える」ようにとのまじない。展示画像はこちら。 104 二龍争珠 昭和15(1940)年 海の見える杜美術館: 新しい抽象的な表現形式を目指している。 106 雄風 昭和15(1940)年 京都市美術館: 蘇鉄と雄雌の虎が描かれている。右隻の雄虎は動、左隻の雌虎は静。「銀潜紙」に描いた晩年の作。明るい色彩と線描きによって新たな表現方法を追求している。以前の力強い虎とは大違いの意欲作なのだが、「紀元二千六百年奉祝美術展覧会」への出品作としては、タイトル《雄風》ほど勇ましくない。そう感じるのは、時節柄、金が使用されていないことと関係しているのかもしれない。 M-58 写生帖(家鴨・豚など) 昭和12(1937)年頃 京都市美術館 M-59 栖鳳写真資料 年代不詳 海の見える杜美術館 M-60 栖鳳アルバム 年代不詳 海の見える杜美術館 ◆特集展示3:水の写生 この特集展示では、水というモティーフを主題として、栖鳳が生涯を通して追究した写生の変遷についてまとめられていた。 110 保津川 明治21(1888)年 奈良県立美術館: 円山応挙の保津川屏風の構図を模している。 116 渓流(未完) 昭和時代 京都市美術館: 新たな表現方法を追求していた。アイコン画像 M-61 写生帖(写生縮図) 明治17~18(1884~1885)年 京都市美術館 M-62 写生帖(漁村風景など) 昭和5(1930)年 京都市美術館 M-63 写生帖(蛙など) 昭和9(1934)年頃 京都市美術館 美術散歩 管理人 とら 1「概報」、2「前期第1章」、3「前期第2章」、4「前期第3章」、5「前期第4章」、6「後期その1」、7「後期その2」
by cardiacsurgery
| 2013-09-13 00:29
| 近代日本美術
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