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これは3世紀中頃に、南仏で見つかった石棺で、その名称は以下のようになっていた。 ・日本語:《ローマの石棺:人間の創造とその運命を表すティタン族プロメテウスの伝説》 ・フランス語:‘sarcophage romain avec la legende du Titan Promethee illustrant la ceation de l'homme et sa destine’ ・英語:“Roman sarcophagus with the legend of the Titan Prometheus showing the making of the man and his destiny” この石棺は、ギリシア神話における「泥土から人間を創造したプロメテウスの物語」を表したものであるが、展覧会場では「女神アテネ」・「伝令神ヘルメス」・「運命の三女神」が彫られているという以外には説明がなく、非常に複雑に配置されている神像のそれぞれを正確に識別できなかったので、消化不良のままで帰ってきた。 そこで、ギリシア神話を勉強し直して、この石棺の画像を分析してみた。自分としての一応の結論に達したのでこのレポートを書くこととした。異論があれば、遠慮なくコメントしてください まずはこの彫刻面は四つに分けて考えてみた。ここでは、向かって左から、第一面、第二面、第三面、第四面と名付けておく。 第一面の登場人物(左から) B:プロメテウス→人間を製造中。 C:エピメテウス→プロメテウスの弟。何もしない。 D:制作された人間。 第二面の登場人物(左から) F:ヘルメス→幼児ディオニソスを抱いている(参考)。 G:女神クロートー→生命の糸の紡ぎ手。糸紡ぎを持って天を見上げている。 第三面の登場人物(左から) I:ポセイドン→海の支配者。妹デメテルからの相談を受けているようだ。 J:プロテウス→ポセイドンの従者。 K:デメテル→娘ペルセポネーの冥府行きを怒って人間への麦供与を中断。 L:女神アトロポス→生命の糸の切り手。ペルセポネーに冥府行きを説得中。 M:ペルセポネー→冥府の王ハーデースの妻となる運命のデメテルの娘。 第四面の登場人物(上から) O:エピメテウス→坐ったままで天を仰いでいる。 プロメテウスによって制作された人間自身が次第に変化していく様子も表されているようだが、その分析については、今回はパスすることとした。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-07-31 17:26
| 国外アート
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