たばこと塩の博物館 ＠渋谷区神南1-16-8

　今回の企画展を最後に渋谷区から墨田区に移ってしまう「たば塩」とのお別れのため、4Fで「たばこと塩の博物館展」（記事はこちら）を見た後、いつもは素通りすることの多い常設展をちょっと時間をかけて見ようと思った。

　そこで、階段で一階ずつ下りていく。まずは3Fの「日本の塩・世界の塩」。　世界各地では岩塩や天日塩が使われているが、日本ではいりいろな製塩法（古代の藻塩焼き、中世以降の揚げ浜式塩田、江戸時代以降の入浜式塩田、戦後の流下式塩田）が使用されてきた。立派な模型もあった。　夏休みには孫たちも勉強に来ていたようだったが、私自身の知識はアヤフヤなところが多いことを少し反省。

　2Fは「日本のたばこ」。　以前の刻み煙草の製造法が江戸時代の煙草屋模型で示されていた。　このフロアには、浮世絵のミニ企画コーナーがあり、ここには何回もお邪魔している。今回のテーマは「妖怪」。　夏にはいつも出てくる企画展示で、つい最近は三井記念美術館で見たが（記事はこちら）、そごう美術館や横須賀美術館でもやっているらしい。

　ここの「妖怪展」はもっぱら浮世絵。撮った写真をアップしていく。　このフロアには懐かしい昭和の煙草屋の模型も作られていた。　中2階に下りると、そこには「たばこの来た道」を示す大きな地球儀↓。　1Fに下りると、夏休みの子供向けに、塩の体内での重要性を示すパネル展示があり、隅には体内の塩分を測定できる「不思議な体重計」もあった。　ショップでは今までの図録のディスカウント・セール。なんとなく淋しい雰囲気が漂っている。

　今まで「たば塩」には何回も来て、企画展を見たり、半地下の講堂でレクチャーを聞いたり、映画を見たりした。また寒い日や暑い日の緊急シェルターとしても利用させていただいた。渋谷に近い私にとってはかけがえのない博物館そしてオアシスだった。本当にお世話になりました。「感謝X感謝X感謝」という言葉でこの文章を結びたい。

美術散歩　管理人　とら