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長らく通ったこの博物館も渋谷を離れるまでの展覧会も残るは3回。ということで、展覧会のタイトルはあまりinvitingのものではなかったが、見に行くことにした。
会場の中心にはきれいな花のオブジェ《薩摩に咲いた花》が置かれていた。このデザインイメージは川崎景太氏の考案、薩摩焼大花瓶は金子皓彦氏の所蔵品である。そして、その画像はこちらで見られる。 今回の展覧会は、専売公社・JTが企業広告に使った「文学作品に描かれたたばこの風景」の版画72点を一堂に集めたものである。 これらの絵画作品は、1979‐91年、そのイメージの基となった文章とともに、さまざまな雑誌に載せられたものだというのであるが、私自身はまったく覚えていなかった。 ということで、新鮮な感覚で見て回れた。あくまでもイメージ作品なのでその文学作品を読んでいなくても、ある程度の共感を持つことができた。 その画像の一部は展覧会のweb siteで見られるが、ここでは私自身の「お気に入り」の広告作品とそのイメージソースとなった文学作品名を以下にメモしておきたい。 ・関野準一郎《夏目漱石像》:夏目漱石「吾輩は猫である」 ー堂々たる漱石像その他に足を止めて見入った作品は以下のように多数。 ・有元利夫《ヰタ・セクスアリス》:森鴎外の同名作品 -チラシの画像↑・別報参照見おわって、休憩のため室外の椅子を探すと、年配の女性二人が坐っておられる隣が空いていた。そしてその中の一人が今まで見ておられた今回の展覧会図録を私の方に回してくださった。もう一人の女性が、「この方は今回の展覧会の企画者なのですよ」とおっしゃる。そこで、「美術関係の方ですか」と伺うと、「以前に広告代理店に勤めてました」との答え。「どんな作品が気に入られましたか」と聞かれたので、リストに◎を付けてきた作品を答えたりして、しばらくチャットした。 帰途、車内でこの図録を開いてみると、「〈たばこのある風景〉の後にある風景」という文章が載っており、その筆者は山口美恵〔コピーライター・元(株)電通勤務〕となっており、御主人が浜田知明のコレクターであることも書かれていた。 先ほど「お気に入り」を聞かれた時に「浜田知明の名前も答えておけば良かった」と思ったが、それは後の祭りというもの。 今回の展覧会のもう一つの収穫は、自分が未読の文学作品がいかに多いかを再認識したことである。帰宅して、早速、森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」を青空文庫からダウンロードした。なお読み終わったら、広告版画の隣に、どの部分の文章が引用されていたかについてのブログ記事を書くつもりである。【追記】 こちらに書いた。 お勧めできる展覧会。会期は5月12日(日)までだから、興味のある方はお急ぎあれ。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-05-09 23:30
| 近代日本美術
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