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何とも冴えない名前の展覧会であるが、4月20日の朝日新聞には「物語は、世田谷から」という両面広告↓が載っている。
家内は昨日②を見てきて、「なかなか良かった」というので、今日は一緒に①を見に行ってきた。 5月とはいえ、ここのところ急に寒くなってきているが、陽射しは強いので、美術館前の芝生は青々としている。 高島屋は古くから世界各国で開催される万国博覧会などに出展しており、数々の賞を受賞している。 高島屋・飯田新七(三代)が、1884年のシカゴ・コロンブス世界博覧会に出品した《老松鷲虎図》の刺繍は加藤達之助、下絵は岸竹堂によって制作されたものだった。 1910年の日英博覧会に出品した大きなビロード友禅3面組《世界三景 雪月花》は高い評価を得たということで、その下絵3点が並んで展示されていた↓。このうち2点は再見(①、②)であるが、いずれも大向こうを唸らせる出来栄えの作品である。 現在、三の丸尚蔵館にある《刺繍獅子図屏風》↓には驚嘆した。細かな毛の表現はとても刺繍とは思えない見事なものだった。 以下、今回展示されていたものの中のお気に入り作品を羅列する。 ・小出楢重《六月の郊外風景》: 人物画とはちがう趣きで、なかなか良い。 ・浅井忠《大原女》: グリザイユ的な深みがある作品。絵葉書が作られていてちょっと迷ったが・・・。結局買わなかた。帰宅して調べたら、2008年にうらわ美術館で開かれた「誌上のユートピア展」で見ており、その際に買ってきた図録に載っていた。 ・ラグーザ・玉《夏バラ》↓: ラグーザ夫人の画を初めて見た。とても巧い。家内が迷わず絵葉書を買った。 ・竹内栖鳳《アレ夕立に》↓右:再見 ・田村孝之介《白い馬》: 超モダン! ・須田国太郎《孔雀》: なかなか。 ・梅原龍三郎《桜島》: いつもの調子の画だが・・・。 ・中川一政《福浦港風景》: 一政らしい作品。 ・棟方志功《弘前参禅寺 長勝寺三門》: こういう作品もあるのだ。 ・島崎鶏二《竹林》: 島崎藤村の次男。とてもすっきりとした画である。弟の蓊助も画家であるが、その《リューベックにて》は大川美術館で見たことがある(こちら)。 ・鍋井克之《国鉄天王寺駅コンコース綴織壁画原図》: 12枚の絵葉書のうちの4枚分が、室内上方に展示されていた。 ・富岡鉄斎《盆踊図》: 古くからの画題だが、とてもユーモラスに描けていた。これも絵葉書が作られていた。 ・島成園《お客様》: 大阪の商家へ小さい姉妹が客として来たところ。こんなカワイイ画も描いていたのだ。 ・河合寛次郎《涙碗》: 見込みの釉薬がうまくかかっているので中に水があるように見える。碗の下部は鍾乳石のように垂れ下がっている。凄い涙である。 ・河合寛次郎《呉州辰砂砂草文扁壺》↓ 第3章 継承と創生の出会い: 上品会や百選会などセレブ相手の着物↓は奇麗だった。 「展示作品リスト」が準備されていないのは残念だった。また、第2章・第4章はもっとコンパクトにすべきだと思った。 その後、2Fの柚木沙弥郎展に移ったが、これが良かった。世田谷美術館の持ち味が十分に発揮されていた。その記事をぜひ読んでください(こちら)。 美術散歩 管理人 とら 【註】 高島屋ARTウォーキング ・第1会場(世田谷美術館): 暮らしと美術と高島屋 2013.5.2 ・第2会場(二子玉川高島屋): 高島屋資料館が語る日本美術の輝き 2013.5.3 ・第3会場(日本橋高島屋): 龍村平蔵『時』を織る。 2013.5.4 ・第4会場(横浜高島屋): 京都画壇と神坂雪佳 2013.5.6
by cardiacsurgery
| 2013-05-02 21:57
| 近代日本美術
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