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あっという間に桜が散り、府中市美術館の周辺も若葉の季節となってきた。
府中市美術館へは車で行くことが多いが、今日は久し振りで電車にしたところ、京王線の「東府中駅」がすっかり綺麗になってしまっているのに驚いた。 ちょうどスライドトークに間に合ったので拝聴した。企画者の金子氏の話は分かりやすくて良かった。 以下、お気に入りの作品の画像をアップするが、まずは以前にも見たことのある懐かしい画について述べることとする。 虎は、やはり岸駒の《猛虎図》が圧倒的。 虎の皮しか見たことのなかった応挙が描く虎はなんとなく変だが、実証的な岸駒の虎はさすがに凄味がある。 長沢蘆雪の重文《群猿図屏風》は、2006年に奈良県立美術館で開かれていた「応挙と芦雪」展で見た懐かしい絵。一匹の白い猿が山頂から、地上で遊んでいる5匹の黒い猿を羨ましそうに見ている。いくら偉くなっても、家族がなければ淋しい。 以下、初見だと思われる縦長の画をいくつか上げる。 ↓図一番右の曽我蕭白《唐獅子図押絵貼屏風》には、獅子の親子が描かれている。「獅子の子落とし」の場面である。父母は見ているだけ。厳しい現実である。岩にしがみつく子獅子は健気、崖から落ちていく子獅子は憐れ。 「獅子は子供を谷に落とし、這い上がってきた子だけを育てる」というのは、昔の獅子社会でのことらしい。現在はこの通りである。 歌舞伎十八番の一つである人気演目「仮名手本忠臣蔵」も形無しである。 左から二番目は、特別出品・伊藤若冲の《河豚と蛙の相撲図》。河豚の毒は有名。蝦蟇の油も蛇などから自分を守る毒。この画は毒を持つ動物同士の闘い。 その心は、「毒を制するには毒をもってせよ」かな。 次の柱絵のようなサイズの長沢蘆雪《象背戯童》には、大きな象の身体の一部だけが描かれており、その背中に童子たちが乗っている。 試みに、この《A.象背戯童》個人蔵を、蘆雪の類似の発想の絵《B.象と唐子図屏風》個人蔵、《C.白象黒牛図屏風 右隻》プライス・コレクションならびに《D.白象唐子図屏風 右隻》鹿苑寺蔵と比較してみると、↓に示すように、この《象背戯童》が「象」とそれに乗っている「童あるいは烏」とのサイズ差がもっとも大きい画であることが分かる。 今日は日曜日ということもあって、会場には沢山の観客が入っており、子供向けのクイズの絵の前は大人もなかなか動かない。でも、楽しい展覧会なので、どの観客もニコニコ顔だった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-04-14 22:13
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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