美術散歩・観桜散歩 ＠京都・西宮

　先週の5日間は、神戸コンベンションセンターで国際会議。宿は神戸ポートピアホテル。

　以下は、その間を縫って美術散歩・観桜散歩に励んだ「とら」の物語。展覧会の詳細は、別報とする。

第1日：　寒い風雨の中、7時過ぎの「のぞみ」で品川を発つ。

　愛知県美術館「応挙展」に出ている大乗寺襖絵は見たいが、なにせ神戸での会議は12時からなので、名古屋をパスして西に向かう。

　関ケ原を過ぎたころに晴れてきた。新幹線のテロップを見ると、選抜高校野球の決勝戦は予定通り開かれるらしい。　同行の家内は、神戸に着いても用事がないので、急遽、甲子園に向かう。なんとか当日券を入手し、12：30の試合開始のサイレンと同時に、一塁特別自由席に滑り込んだとのこと。結果は「浦和学院17－1済美」。

　ちなみに私自身は、中学生だった昭和24(1949)年夏に、「湘南5－3岐阜」 の決勝戦を観戦したことを、今でもしっかりと記憶している。

　夜は、神戸外国クラブで神戸ビーフをエンジョイ。ホテルとの往還の車窓には満開の夜桜。

第2日：　朝から仕事を抜け出して、三宮からJRで京都へ。そしてバスで京博へ。　「狩野山楽・山雪展」は予想をはるかに超えるハイレベルで豪華な大展覧会。2007年に新幹線で日帰りで見に来た「狩野永徳展」に勝るとも劣らぬ内容であるが、なぜか空いていた。そのうちに混んでくること必至だろう。

　ランチはコンビニで買ってきたオニギリを庭で食べて時間を節約。その後、京都市美術館のゴッホ展でパリ時代の作品を見るか、東寺で仏像や建物を拝観するか迷ったが、結局、桜満開の東寺にタクシーで移動した。　翌日のTVでは、坂本冬実が東寺の桜の前で「夜桜お七」を唄っていたので、結果的には良い選択だったということにした。　帰りのタクシーの運転手さんお勧めの店で刺身定食を食べ、伊勢丹に繋がっている名店街で「蕗の薹」の佃煮などを買って、JRで神戸に戻った。ホテルに戻った時には真っ暗になっていた。

第3日：　この日「とら」は、日中はコンベンションセンターでの仕事で多忙。家内は、北野異人館→王子公園→小磯美術館と観光し放題。夜は、クルーズディナー。

第4日：　遊行七恵さんのTwitter Direct Mail Navigationで、三宮→阪急→香雪美術館「小倉遊亀展」→夙川桜並木→西宮大谷美術館「とら虎トラ展」→阪神→三宮を予定していたが、TVの天気予報で「午後からは嵐」ということなので、香雪美術館行きは中止と決定。　阪神・香櫨園駅をキーステーションとして、まずは北の夙川で桜見物、ついでに延命地蔵に手を合わせた

　西宮市立大谷記念美術館の10時開館に合わせて南下し、初日の「とら虎トラ展」を見た（詳細はこちら）。　神戸新聞には、応挙の幻の《水飲虎図》の記事が出ていた。　サンチカで鍋焼きうどんを食べて、地上に出たら、突風で折り畳み傘が骨折。人身事故に到らなかったのは、延命地蔵のおかげかも。

　夜はホテルでのガラ・ディナー。久し振りにタキシードを着た。

第5日：　朝食はバイキングにも飽きて、和食・朝粥定食。午前中の最後の会議を済ませて、新神戸で「のぞみ」を待っていたら、米原近くでの停電のため、新幹線のダイヤが乱れ、50分遅れでやっと神戸を離れることができた。

　盛りだくさんの旅だった。

美術散歩　管理人　とら