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府中市美術館の常設展で、富田有紀子の花の画を3点観たが、いずれもジョージア・オキーフの作品に似た美しい平面的な画だった。
そこで、「富田有紀子展」が練馬区立美術館で開かれていることを思い出して、花冷えの中、今日行ってきた。この美術館には、いつも副都心線を使って行く。 ![]() 1階が富田有紀子展で、入ったところに見事な花の画が沢山並んでおり、美しいお花畑である。 次の部屋には、奇麗な小品の風景画がいくつも展示されていた。 配置は制作年度を遡っており、最後の部屋には、'96VOCA奨励賞受賞作である《No.25》などのやや心象的な絵画やブロンズ作品が出ていた。 彼女の作品は、HPで見られる(こちら)。 2階が、小林猶治郎展で、実はこれが今回のメインの展覧会だった。 この画家の名前は初めて聞いた。最初は、「よくこれだけの画を集めてきたものだ」と思った。 小林猶治郎は金持ちの家に生まれたため、画を売ることなく、93歳まで好きな画を描いていた。だから、アトリエに沢山の画が残っていたのだ。 関東大震災後には流石に困ったらしく、練馬で児童向けの絵画教室を開いたり、勝山に美術店を開いて、自分がデザインした手ぬぐいや自分は描いた画の絵葉書を売ったりしていた。 作品の中には、《なぎさ》や《高崎風景》のような帝展入選作もあったが、画に一定の特徴がなく、実に気ままに描いていたようである。 ↓左は、構図も色彩もしっかりしているが、↓右は児童画を使ったような稚拙な双六画で、中央の少年少女は自分の子供。二人の写真が出ていたが、二人とも器量が良くて、この画とは全く似ていない。そういえば、チケットの妻も、写真では凄い美人であるが、画ではとても恐ろしい顔になってしまっている。 ![]() ![]() ![]() ![]() 祖父の遺伝子がどこかで孫娘につながっていないか考えながら会場をもう一度回った。 例えば、↓の光に満ちた「開口部」を使ったそれぞれの画などはどうであろうか。 ![]() とにかく、この世代を超えた二人の画家の間には、単なる家族の感情的な連帯を越えた一定の遺伝学的な連関がありそうである。 帰りも副都心線にした。途中の練馬駅↓にも、終点の渋谷駅↓↓にも、最近直通となった東横線・みなとみらい線への案内が出ていた。 ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-03-31 20:00
| 国内アート
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