記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
2013年1月6日放送の日曜美術館で「冨嶽三十六景 北斎が見た富士を探せ」を見た。
とても勉強になったので、忘れないうちにメモを残しておく。なお、この再放送は1月13日。 葛飾北斎の「冨嶽三十六景」48図のそれぞれがどの地点から見た風景なのかを探す試みが続けられている。 1.《29. 甲州三嶌越》: 地図を頼りに訪ね歩いている村田甫氏(退職後のアマチュアカメラマン)の意見では、この絵は御殿場付近から描かれたものであるが、そこから見える宝永火口は巨木によって意図的に隠されているということだった。 ![]() 2.《40. 尾州不二見原》: この俗称「桶屋富士」は、富士山から最も離れた場所、すなわち名古屋市中区富士見町付近から描かれたものとされており、実際に「尾張名所図会」には富士が小さく描かれているが、1843年の「尾張誌」には「遠望の山は富士にはあらず」とされている。 ![]() ゲストの小林忠氏も、「これで《 尾州不二見原》に決着がついた」と感心しておられた。 3.《34. 諸人登山》: 小林氏は、旅好きで健脚だった北斎が、人気の霊山・不二に自分で登らなかったはずはないとされていたが、《諸人登山》に描かれている岩穴でご来光待ちをしている登山者の中に北斎自身が描かれているとまでは云われなかった。 ![]() 筑波大学付属高校教諭・田代博氏は、画面右側の山頂は、左側にくらべて急であることから西方向で、太陽が射しているのはその反対の東方向からであることから、この「赤富士」は北東方向から見たものであると断定された。 具体的な場所としては山梨県の「三つ峠」を想定しておられ、北斎は富士の高さを強調して描いているため、コンピューター画像の高さを2倍に設定して赤富士の画像を重ね合わせてみるとピッタリと符号した(「とら」はここで拍手!)。 ![]() まず頂上が三峰に分かれて見えるところから南の富士宮市近傍から描かれたものと推定された。 しかし、これでは画面左の低い御坂山地が見えてこない。御坂山地が見えてきてコンピューター画像と《山下白雨》が一致してくるのは高度2500mの地点からであるということが判明した。 ![]() 6.《1. 江戸日本橋》: 「天保大地図」からコンピューターグラフィックスで江戸の景観を再現してこられた東京大学教授・清水英範は、再現した《江戸日本橋》では江戸城の櫓と富士は同時には見ることは不可能であることを示し、北斎がかなり方角に差のある江戸城と富士山を一枚の絵に収めていたことを明らかにした。 ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-01-07 11:12
| 浮世絵
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||