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この展覧会のサブタイトルは、「加島虎吉と青木藤作・二つのコレクション」。メインタイトルの「もう一つの川村清雄展」というのは、江戸博で開催中の「川村清雄展」(ブログ記事はこちら)の裏番組という控えめな表現。
一方、栃木県の那珂川町馬頭広重美術館には、徳富蘇峰と関係の深い実業家・青木藤作の集めたコレクションがあり、こちらからもこの裏展覧会に多数出品されていた。 両展覧会は、営業面では、一方のチケットで他方が割引となるなどの協力がなされていたが、キュレーションとしては、もう少し両展示を関連づけても良いのではないかと思われるところが、いくつかあった。 第1章は、加島虎吉と川村清雄。部屋に入りと、いきなり今回のメインビジュアルである《村上彦四郎(村上義光 錦御旗奪還図)》の派手な屏風に対面する↓。 下部の銀色の川は幾分黒ずんでいるが、その中の紅葉や輝く金地の中に描かれた葛の葉や白い花が美しい。 《ベネチア風景》↓は、帰国してから描いたものとのことだが、彼の地の想い出が良く表されている。画の支持体は板で、水彩絵具で描いている。 油彩の《梅に雀》が3点あったが、支持体が紙・絹・板とそれぞれ異なっている。↓は、その中の板に描いたもの。木目が奇麗ですね。 油彩、板・朱漆塗という複雑な技法の《鸚鵡》↓は、鮮やかな色彩に圧倒される。 丸盆にお多福が描かれた《御福図盆》↓も面白い。ここでも木目が美しい。 《かわむらの》という大きな書軸が掛かっていた。とても元気な変体仮名と行書体の漢字で、「好きはからすみ 茗荷の子 焼蛤に 京の松茸」と書かれていた。この文が気に入ったので、そのうちに真似して書いてみよう。好きな食べ物が多いので、あらかじめ選んでおかなければならないけれど・・・。 駅鈴の袱紗包↓は江戸博展にも出ていた。川村の七七忌に配られたものだというから、あちこちにあるのだろう。 第4章は、滞欧作品 その他。素描の《水差し》や《幼児石膏習作》よりも、油彩の《風景》、《ベネチア》、《水辺の景》などの油彩の板画に目が行った。 参考資料として、キャンバスに油彩で描かれた作者不詳の《聖母子と聖人たち》が出ていたが、これは江戸博展に、ヴェネチア・アカデミア美術館から来ていたティエポロの《聖ガエタヌスに現れる聖家族》と関係があるのだろうか。 江戸博展の続きとして見る観客が多いと思われるが、両者の内容的な連結がもう少しタイトであれば、なお良かったと思う。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-10-26 21:53
| 国内アート
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