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上野公園には美術館・博物館が多いが、ごく最近までは、あまり景観が良くなかった。外国旅行者に恥ずかしい状景も少なからず見られていた。
ところが、昨年来、公園内の整備が進んで、この状況が一変した。レストランやカフェが出来ただけでなく、多くの机や椅子が置かれて、家族連れがゆっくりと休むことができるという公園本来の機能が回復された。 公園内には、新しくアートも設置されて、写真を撮る人も増えてきた。「上野恩賜公園公式ホームページ」によると、都立公園での撮影については、「各公園管理所に撮影企画書」を提出して、「撮影許可証」の交付を受けなければならないことになっているが、これはあくまで業務上の撮影に適用されるもので、われわれのような私的な撮影に適用されるものではあるまい。 ということで、写真をいくつかアップする。 最初は、先日、「メトロポリタン美術館展」を観るため、東京都美術館に向かっている途中に遭遇した花と鏡を使った美しいアート↓。タイトルは《東北『農』の庭》。涌井雅之氏らの第29回全国都市緑化フェアTOKYO参加作品である。 ↓は、幸野楳嶺の《秋日田家》である。楳嶺は、竹内栖鳳・都路華香・菊地芳文・上村松園の師としてつとに有名であるが、その代表作とされるのが、シカゴ万博に出品されたこの絵である。東博DBの拡大図↓↓を見ると、薪を背負い、本を読みながら山道を下りてくる二宮金次郎(尊徳)が描かれていることが分かる。たわわになった柿の実はまさに秋の風物詩。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-10-13 22:28
| 国内アート
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