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今回の展覧会には「東京駅と鉄道をめぐる現代アート9つの物語」というサブタイトルが付いている。 ・ギャラリーへのアプローチ 東京ステーションギャラリーには、以前に何回も来ているので、いつものように丸の内南口で降りて探したが、見つからない。 交番で訊いて、はじめてギャラリー入口が北口に移ったことを知ったというオノボリサン状態である。 もちろん転んでもただでは起きない性格なので、復元された駅やドームの写真を何枚か撮った。 展覧会の始まった頃には整理券を発行するような混雑だったらしいが、今日は整理券の必要なし。この混雑状況の急激な変化について男性職員からちょっと話を伺った。 ギャラリーには今度は立派なエレベーターが付いている。以前の身障者は例の階段で往生していたが、それも今は昔の物語。 さてそれでは、エレベーターに乗って展覧会場へ。 ・ギャラリー3階 エレベーターで3階に上がると、いきなり林泰彦・中野裕介両氏のユニット「パラモデル」の部屋。 床はもちろん、壁や天井にまで、ブルーのプラレールで埋め尽くされたインスタレーションに驚かされる。これは孫たちが悦びそう! 係員が結構の年配のオジサンだったので、訊いてみると、やはり国鉄OB会の募集に応募してきたとのこと。 作品2.本城直季《tokyo station》 など: 中央は鮮明に、上下はぼんやりとさせた東京駅の俯瞰写真。実写なのにミニチュアを撮影したように見えるということらしい。10月下旬からは、丸ビル屋上から撮影した《new tokyo station》が展示される。 作品3.クワクボリョウタ《Lost #8 (Tokyo marunouchi): 次は照明を落とした暗い部屋。まぶしいほどのLEDライトを付けた模型電車が、レールの周りにある日常品を照らしながら走っている。それがまわりの壁に影絵を作りだしていく。とても不思議な空間だった。一見の価値は十分にある。 この部屋の係員は、愛想がイマイチで、昔の国鉄職員を思い出した。 ・3階から2階に降りる螺旋階段 周りの壁には、以前のレンガを間近に見ることができる。そのうちの「木レンガ」は、1945年5月25日の空襲で焼けて、炭化していた。 ・ギャラリー2階 「2000年後から見た現代社会」というテーマの作品群。現代の身近なものが、2000年後に化石として現れるという飛んでるアート。 作品5.秋山さやか《地を動く》シリーズ・《あるく》シリーズ: 自分が歩いた軌跡を、現地で収集した糸やさまざまな素材を、地図に刺繍して表現した作品群。色彩がきれい。 この作家さんのベルリンでの作品を「neoteny japan」展で見ているので、親近感があった。その記事はこちら。 作品6.廣瀬通孝《Sharelog 3D》: suicaやpasmoを2秒間かざすと、チャリーンと音がし、自分の利用履歴がスクリーンに映った地図上に読み出されてくる。これは現代のデジタルアートだが、実用性があるかもしれない。 私の履歴は、新宿駅と渋谷駅を中心する区域に密集していたが、この東京駅や最近出かけた江戸東京博物館のある両国駅まで延びていた。納得! 説明のオバサンが、「二号さんの家がばれますよ」と云って脅かす。訊いてみると、千代田区のシルバー人材センターを通して来ているとのこと。旧国鉄人にはないユーモアである。 作品7.大洲大作《光のシークエンス》: スピート感あふれる車窓の写真多数。 作品8.ヤマガミユキヒロ《platform no1/no2》、《東京駅の展望》、《little trip》: 細密に描かれた鉛筆画の上に、同じ場所で撮影した映像を重ねるキャンバスプロジェクション。画に近づいて仔細に見ようとすると、「クシャミをすると、鉛筆の跡が消えますよ」と、例の説明オバサンがのたまう。 鉛筆画には工事の建物も描かれていたので、オバサンに「これを消しゴムで消せば良いのだから、なおすのは簡単だね」と逆襲したが、敵もさる者、簡単には同意してくれなかった。 作品9.廣村正彰《ギャラリー ジュングリン》: 「赤レンガの壁そのもの」あるいは「赤レンガの写真パネル」を交互にスクリーンとして使った映像作品。 この交互スクリーンの仕掛けには気づかない観客も多いのではあるまいか。横に回って見ないと分からないほど両者は似ていた。 この展覧会は、全体としてみれば、なかなかお洒落な現代美術展だった。個人的な好みとしては、作品3と作品6が★★★★、作品1と作品5が★★★、作品8と作品9が★★。 しかしながら、百聞は一見に如かず。是非、新ギャラリーに展示されている現代アートのそれぞれを、ご自分で実体験されることをお勧めする。 ・周り廊下とショップ 2階の展示室の内側は周り廊下になっていて、北口を上から見下ろせる。ドームの撮影の絶好のポイントでもある。 グッズとしては、赤レンガブロックのメモ「Brick Block Memo」や「TSGマグカップ」、「Suicaペンギンケース・東京駅バージョン」、「ペンギン・東京駅ミニレターセット」などが目についた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-10-12 23:13
| 現代アート(国内)
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